LogicoolのハイエンドキーボードMX Keysからテンキーレスモデルが出たので早速購入し,簡易レビュー.Apple Magic Keyboardインスパイアは本業ゲーマー在宅ワーカーに最適な一品でした.
在宅で仕事をする方が増えたのか,デスク周辺の環境の整備に対するニーズは高まっているように感じます.その中で多いと思われるのであろうのが,ノートPCを外部モニターにつないで2画面にしつつ,別途キーボードとマウスを使うパターン.
キーボードもマウスに並んで好みが現れるデバイスで,テンキー付きのフルサイズからテンキーだけでなく十字キーも省略したような超省スペースモデルまで色々とあります.そんな中でご時世によりバカ売れしたとされるLogicool MX KEYSシリーズのMX800からテンキーを排除したMX700なるモデルが発売となったので早速購入してレビューしていきます.
因みにMX800や別のキーボードのレビューも行っています.
Logicool MX Keys KX800 を購入したのでレビュー - 普通にゲームもプレイ可能な神キーボードだった...
Logicool G913 TKLをレビュー - これを,待っていたのだよ
これはすばらしい在宅向けキーボード - 国内流通開始したKeychron K1をゲットしたので1ヶ月使用レビュー
ということでAmazonでポチ.セール中で1.3万円前後です.Logicoolにしては高めの価格設定ですが,相応の品質・機能があるので妥当なラインかと.
Logicool(ロジクール)
注文すればすぐに届きますので,早速チェックしていきます.
箱ちっさ!後ほどサイズ比較もしますが,テンキーレスに加えてInsertやPauseキーなども削られており,十字キーも工夫された位置にあるのでとてもコンパクトです.
機能説明も必要最低限ですが,完全に日本語化されています.マルチランゲージパッケージではないのが大手らしい雰囲気で,力が入ってるなという感じですね.
箱のサイズ感として個人的に持っていたG913 TKLとの比較.幅と厚みが2周りくらい小さい印象です.ホームユース・プロ向けハイエンドの蛍光グリーンのロゴが生えますが,ゲーミングらしいピカピカカラフルなパッケージデザインではないですね.
パカリ.アイコンで接続方法などが書かれています.シンプルでとてもわかり易いです.ペアリングはBluetoothが前提ですが,より安定的な2.4Ghz帯での通信もできます(別途Unifying Adaptorが必要).
無駄にビニールのシュリンクが使われていないのがサステナビリティを意識してナウい感じ.付属品はケーブルのみ.長さも短いので,おまけ程度の存在.バッテリー持ちもいいので,そこまで出番も少ないということを考えれば別デバイスから適宜もってくる,というスタイルでいい気がします.
本体.ざっとキーを見てみても,必要最低限に削られてまくっているというわけではなく,ファンクションキー,メディアキーも配されており,Fnキーを押さないといけないなどコンパクトさを突き詰めすぎて,一般のユーザーが踏み込みづらいレベルではないのが好印象です.
カラーリングはRazer系の真ホワイトというよりもグレイッシュな感じ.レイアウトは言ってしまえばAppleのMagic Keyboardです.
ゲーマー向けとはいえ一般的なテンキーレスサイズのキーボードとしてG913 TKLと比較.やはりサイズ的には十字キー周りがない分,更に省スペースになっています.テンキーレスはゲーマーのマウススペース稼ぎに有利と言われますが,更に狭いのはゲーマーとしてもありがたいですね.
無駄な機構を廃するという点では高さ調整機能はありません.一般的な4°くらいの傾斜かと思いますが,奥のキーを押す上で苦労しないレベルには傾斜がついているので,そこまで手首が痛くなったりということもないです.
バッテリーインジケーター.充電中と低残量のときに点灯する感じで,当然ですが装飾目的ではないです.
on/offスイッチと充電ポート.Type-C充電ポート.
ということで外観一般をチェックしましたが,全体的に質感のある印象を与えてくれます.キシんだりといったこともなく,剛性を感じます.
さて,キーボードとしてキーをチェック.MX800はもう少し左側が狭められていたような印象だったので,改めて自分のレビューで手前味噌ですが見てみると形状が少し変わっていますね.半角/全角キーが他キーと同じ大きさになったりなどしているようです.
Win/Mac併用できるようになっています.MX800は後から正式にMac対応となりましたが,今回は最初から両対応です.
ということで右側.MX800で気になった,やたら細長いエンターキーも解消されて,普通なサイズ感.右側にあって,ガチなプログラマーの方以外には出番が少なかったのかもしれないCtrlキーやメニューキーなどが外されています.変換系は残っているので,特にMacですとありがたいですね.
カナも記載されているのが好みが分かれそうですが,逆にもはや日本語キーボード感という意味ではこれはこれでデザインとしてありなのかもしれない...と思い始めました.
最後にメディアキーを少し.ペアリングに関するF1-F3キーにはLEDインジケーターが埋め込まれていて,ペアリング先が分かるようになっています.キーボードのバックライト調節ボタンも完備.
ナウいのがボリュームコントロールに加えてマイクミュートボタンがついている点,絵文字キーがついている点です.ウェブ会議が増え,絵文字を使ったチャットベースのコミュニケーションが中心になった昨今の事情を反映しているとも言えます.システムのマイクミュートはとてもありがたいですね.
バックライトもついています.常時点灯ではなく,どういう仕組みか,手をかざすと点灯します(明度センサーでもついているのかと思いますが,具体的な仕組みはわからず...).手が被さっていなければ数秒して消灯しますのでバッテリーを無駄なく使ってくれる感じ.
ゲームもいけちゃうパンタグラフテンキーレスキーボードならこれじゃないかな
ということでつらつらと書いてしまいましたが,結論,とてもよいです.これまでG913 TKLを導入していましたが,新たに買ってよかった.デスクに2枚目のキーボードとしてアドオンして配置しましたが,省スペースなのがとてもありがたいです.
光り方も一色とはいえ落ち着きがあって,チラチラ気が散るような光り方でもないです.気になるのであればoffにできますし,offにすれば長時間のバッテリーが約束されます.タイピングの打ち心地もパンタグラフなりに心地よく,押下圧もそこまで強い反発があるわけではないです.長時間のタイピングをしていても疲れることはないです.
ということでガッツリコーディングをする業務ではないが,日常的にメールやチャットなど文章を書いたり,資料を作ったりする本業ゲーマー・副業在宅ワーカーに最適なデバイスといえそうです.
私のようにアドオンで配置しても邪魔になることはないですし,別途アダプターを使えばLogicoolの長年定評のある安定した無線通信が可能ですので,ゲーム用途にも使うことができます.AppleのMagic KeyboardをWindowsでも使いたい...だがキー配列がMacに特化しすぎていて厳しい...という方にはとてもおすすめできる一品です.値段も高くなく,ゲーミングラインのようにバッテリ持ちが気になる,というレベルでもないので,ある意味でゲーマーを含む一般用途に最適と捉えています.ワイヤレスキーボードで悩んでしまったらMX700か800を購入しておけば外れることはないでしょう.