これはすばらしい在宅向けキーボード - 国内流通開始したKeychron K1をゲットしたので1ヶ月使用レビュー

ミドルエンドくらいにあるやや個性的なブランドの輸入品を取り扱うコペックジャパンが,Keychronの薄型スイッチ採用モデルK1を代理店販売開始したので,早速1Mほど使用レビューしてみます.クラウドファンディング上がりの加工精度も気になる一方で,市場的に珍しい仕様は刺さるのかチェックします.

昨年に続いてテレワークなり自宅でもタイピングすることが増えだしたであろう2021年.

在宅ワークや種々の勉強などにキーボードを購入検討されている方も増えていると思います.別段キーボードマニアというわけでもなく,タイピングが主の生活もしていないですので,これといっておすすめできるものもないですが,これまで使ってきたものと最近のトレンドを踏まえると,ロープロファイル系のものは結構悪くないと思っています.

ということでクラウドファンディング初ながら,昨年辺りからちょっとずつ認知を高めている新進気鋭のKeychronからロープロファイル,無線という今の生活環境に合いそうな製品が出ているので購入してみました.

Keychron K1/日本語 テンキーレス

今回購入したきっかけとなったのが日本語配列対応モデルが正式に出たということと,それを国内の代理店が流通してくれるというところです.散々海外から色々なものを買っていますが,やはり正規代理店がサポートしてくれているというのはありがたいものです.

入手は公式サイトから.

Keychron K1 ワイヤレス・メカニカルキーボード - コペックジャパン

外箱上面は英字配列と同じもの.というよりここを変えるだけのコストは割かないということでしょう.日本語配列の対応のために,本体にコストを割いて設計してくれているのはありがたい限りです.

バーコードシールに中味がなんなのかが示されています.今の所一色展開で,ライトグレー,日本語配列,M1モデル,下段でRGB Red,つまりRGB LED内蔵の赤軸モデルとなります.

この製品,店頭で売られているのかすら怪しいですが,パッケージとしては一通りの表示があります.基本的にここに表示されていることこそ,このキーボードをおすすめしやすい理由だと考えています.意外とこれだけの機能を満たしてくれるキーボードはないです.特にこの価格帯だと.

テンキー付きとテンキーレスモデルがあるので,ひと目で分かるのもありがたいですね.

開封し眺めていく

ということでunboxしていきますが,キーボードなので大したことではないです.

スポンジがヨレヨレなのが若干気になりますが,一応新品ということで.

驚いたというか,結構しっかりしてるな~と思ったのが,取扱品説明書とクイックスタートガイドです.完全に日本語のものが付属しており,この価格帯のスタートアップ製品にしてはちゃんと対応しているなと思いました.代理店のサポート体制が伺えてとても好印象でした.

ということで本体とご対面.オレンジ色のESCキーなどカラーリングはなんだかiPhoneの電卓アプリを彷彿とさせる雰囲気です.つまるところBraunET66とかを意識しているのでしょうかね?いずれにしてもテンキーレスで幅が狭いデザインに対してミニマルな印象を与えてくれて,とてもよい配色だと感じています.

WindowsmacOSでキー配列が異なりますが,この価格帯のキーボードでも一律配列としてキーキャップの印字を変えることによって対応,といった方式のものが多いです.しかし本機はスイッチによって微妙なキーボード下部の配置差に対応してくれています.また,より低遅延な有線モードを選択でき,利用シーンに合わせて対応できるのも嬉しいポイントです.


ということでかなり近い位置にいるG913 TKLとの比較.横幅は微妙に狭め~ほぼ同じといったところですが,奥行きはよりコンパクトな仕様になっています(メディアキーがないということです).メディアキーは賛否分かれる部分ですし,G913の上部ボタンはゲーム向けの機能が多いので,本来これくらいの奥行きなのかもしれません.

キートップはロープロファイルキーボードなりに低く,高さ調節のスタンドがないのは少しネックです.G913 TKLの0°~4°より低いくらい,といったところです.ただ,逆に汎用的な高さ,傾きではあり,日本人の標準的な手のサイズの私が使っている限りではそこまで使いづらくも感じませんでした.

キーキャップは接地面に対して水平に近い形状をしています.この点が少し気になるところかもしれず,あまり指を動かさずにキー間を移動しようとすると引っかかりを感じる時がありました.ただ,慣れてしまえば全く問題ありません.

プリントスクリーンキーはおしゃれなデザインに.また,未だに使途不明なスクロールロックとポーズボタンはマイクミュートボタンとキーボードのLED輝度調節ボタンになっています.ここら辺はありがたい気遣いですね.他はThinkpadやVAIOなどのメディアキー付きFnキーと同じ挙動をとるのでそこまで難しい配列ではありません.

Mac配列にて収納されていました.今回はメイン機で使うのでWindows配置に変えていきます.

ということでキーキャップを変えたいので付属品を確認していきます.このキーボードのGoodポイント.Type-C接続・充電な上に高品質な布巻きケーブルも付属してくれている.未だに高級機ですらMiniだったりするので,この点はケーブルを一本化できてとてもありがたいですね.またKeychronロゴ入りのキー抜きと交換用キャップもあります.結構至れり尽くせりでお得感があります.

ロゴ入りキャップ外し.高いものでもないので別途入手もできないものでもないですが,交換前提の設計なので,ありがたいです.

Windows配列向けのためのセット.ライティングキー and/or escの角にあるキーをオレンジ色にできるというカラクリ.見慣れないウィンドウのキーキャップはおそらくWindowsキーにせよということなのだと思います.

ということでスポッと.実際に抜いてもらうのが一番早いと思うのですが,このキーキャップなかなか独特な感覚で刺さっています.多分V字状の溝に棒状の脚を指している構造に近いのか,嵌合したというカチッとしたフィードバックがありません.そのため,逆にキャップがカチャカチャいうようなブレはないので安定感があります.その分スイッチそのものの軸のブレを感じるときがありますが,特に気になって仕方がないということはありません.

このキーキャップたち,少し残念なのはバリが目立つということです.直接目に入りづらい裏面などにバリが残っていて,あからさまに出ているキャップもあり,加工精度が気になる人もいると思います.キーボード全体の造りはガッチリしているだけに少し残念な部分ではあります.

スペースキーは長めの配列ですが,きちんとスタビライザーも入っていてグラつかない気配りがされていて,手堅く設計されていることが分かります.

ちゃんとピカピカ光るぜよバッテリーめっちゃ減るけど

ということでペアリングしてセットアップしていきます.使用にあたってモード設定,基本的な操作,ペアリングの方法やライティングの設定などはクイックスタートガイドにわかりやすく書かれているので,多くの場合これを見ていれば事足ります.

ライティングは色々なモードがあり,定番の流れるようなアニメーション押下したボタンから色が波紋状に変わるアニメーションなど多彩なバリエーションで光らせることができます.しかしこのLED,輝度変更できるのは兎も角として,結構ピカピカ系なので落ち着かないです.

ということで単色の定常発光モードに.キーキャップが灰色なので,若干印字が細字で見づらいということもあり薄っすらと光らせておくとよいのかなと感じました.

ただ,この発光モードにするとバッテリーが公称110時間くらいから30時間くらいになってしまうので,週1くらいでバッテリーを気にしている,という状態になります.私の場合(RGBバックライト再低輝度),適宜スリープモードに入っていたとして,週4-5日の8時間前後のデスク作業で2週間は保たない,くらいの印象です.保ちはいい方ではないと思います.とはいえデスク上どこかにType-Cを忍ばせておけば事足りるので,別段気にしすぎることでもないとも考えています.

まとめ

このキーボードをおすすめできる,刺さるであろう人は次のどれかに触れる人かと考えています.

・ストロークの長い通常プロファイル高のキーボードは手首が疲れそうで嫌だ
・パンタグラフキーボードは打鍵感が馴染まない
・デザインがゴテゴテしたゲームデバイスっぽいものというよりMacとかにマッチするシャレオツなものがいい
・テンキーありなしは選びたい
・複数のデバイスを使い分ける(自宅メイン/サブPCと社用PC,など)
・Bluetoothないしは何らかの無線通信に対応したワイヤレスモデルでデスクをスッキリさせたい
メインはG913 TKLを使っているが,コスパのいいサブキーボードが欲しい

ワイヤレスロープロファイルメカニカルキーボードという割とライバル,ある意味で選択肢の少ないモデルのため,そのニーズがある方には最適だと思います.キーキャップを普通のCherry互換軸のものを流用できないことから,若干コストカット感もとい生産の苦労がにじみ出ている以外では特に使っていて気になる部分はありませんでした.

最新世代のBluetooth・Mac,Windows両対応・キーキャップ交換・メカニカルスイッチ・ロープロファイル・バッテリー搭載と機能モリモリの仕様にしては価格も1万5千円を切るということで,メカニカルキーボード入門で在宅にタイピングしやすいキーボードを探している人には最適かと思います.

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これはすばらしい在宅向けキーボード - 国内流通開始したKeychron K1をゲットしたので1ヶ月使用レビュー
ミドルエンドくらいにあるやや個性的なブランドの輸入品を取り扱うコペックジャパンが,Keychronの薄型スイッチ採用モデルK1を代理店販売開始したので,早速1Mほど使用レビューしてみます.クラウドファンディング上がりの加工精度も気になる一方で,市場的に珍しい仕様は刺さるのかチェックします.
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