LCSのフランチャイズからEcho Foxの枠が売却へ

先週木曜日にRiotからのアナウンスで、北米リージョンのLCSシーンからEcho Foxの参加枠が売却されることが明らかになりました。他リージョンのような1部2部制度を取りやめ、固定チーム内で競い合うフランチャイズ制度(国内で言えば野球のような)を採用したLCSでしたが、その1枠が売られる形になるようです。

via Riot

ざっくりとした経緯を確認しておきます。

4月25日

Rick Foxの離脱に関する内部メール(4月19日付)が公開される。
Emails sent anonymously to Dexerto show that former Los Angeles Lakers player and actor Rick Fox has declared he will be severing all ties with the Echo Fox organization.
from Dexerto
Echo Foxの投資家の中から、オーナーであるRick Fox氏への人種差別的な発言があったということ、家族もその対象となっていたこと、からチームのオーナーを続けるのが難しくなったため、Echo Foxから去る準備を進めている。株式も持っているため、その取引の準備も進めているという内容でした。

Echo Foxの公式Twitterアカウントが声明を公開。

今回の件について認知している、という内容ですでに解決に向けて動いている旨を説明。

Echo Foxに対してRiotが調査を開始すると発表。

5月10日

初期のリークを報じたDexertoがメールの本文を入手。
“[There will be] NO DEAL ON ANYTHING AND IF RICK DOES NOT DO HIS DUITIES ILL PERSONALLY FUCK HIM AND HIS FAMILY FOR THE REST OF MY LIFE IN ANY WAY POSSIBLE.”
 from Deserto
この人種差別的なメールを送ったのが株主のAmit Raizada氏と判明。Raizada氏は代理人経由で事実を否定、一方Fox氏もチームを去るのは本意ではないが、差別をする人とは働けないとしてこちらも事実はあったと主張。Echo Foxの内部調査や、各所メディアが調べる限りでもメールは事実であり、Raizada氏とFox氏の仲は良好ではなかったという報道。加え、Raizada氏は本件に関する検索エンジンの表示順位を操作するような工作も行っていたとのこと。


5月15日

Riotが声明を発表
猶予期間を60日とし、Echo Foxに改善命令を通達。条件は件のRaizada氏の排除で、Rick Fox氏は残っても残らなくてもよい。どちらかというと擁護のようにも見えます。

5月31日

Rick Fox氏の残留意思をesports observerが報じる。
And so I made the decision that I’m going to fight […] to get this person out of Echo Fox, to get our company in a situation where it moves forward.

6月6日

Echo Foxが進捗をTEOに回答。
“The fact of the matter is that [Raizada] did something very heinous, reprehensible, and—for many—an unforgivable thing that doesn’t vitiate the fact that he owns a piece of Echo Fox,”
明言を避けつつ、懸念については解決に向けて努力していると説明していますが、口ぶりを見ると上手く行っていそうという訳でもなく…実際大口の投資家株主に退陣を迫るというのもなかなか難しいという感じなのでしょうか。

8月15日

Echo FoxのLCS参加枠の売却をRiotが発表。30日間の選考プロセスを経て、次の参加チームを決定。
On August 13, the LCS and Echo Fox entered into an agreement that will terminate Echo Fox’s participation in the LCS. As part of that agreement, the LCS will sell the now-vacant tenth slot in the LCS and will provide the bulk of the proceeds from the sale to Echo Fox.
前回の発表から60日の猶予期間にチームの売却交渉などを進めたようですが、上手くいかず。期限を過ぎたためとして強制的にRiotがEcho FoxのLCS参加枠の売却を決定、という流れのようです。

8月16日

Echo Foxの選手たち総勢14名との契約を終了、彼らについてはキャリアを考慮して対応するとしています。

2年経ったLCSシーンで初のチーム離脱


NBAレジェンドRick Fox氏によって2015年に設立され、LCSwシーンには2016年からの参加となっていました。その後フランチャイズ制度の開始から2年間参加していました。


2017年は8位と低迷しているものの、2018年はEU/KRで活躍したHuniやSmoothieを擁することでリージョンで3位と健闘していました。しかし、今年に入ってからは戦績振るわず、春シーズンで5-6位、夏シーズンでは10位となってしまいました。

Riotにとっても昨年以降、差別問題が取り沙汰されており、これ以上火の種を増やしたくないという思惑もあったのではないでしょうか。Riotの素早い介入・対応はいいことだとは思いますが、こうも早く売却を決定する必要があったのかは少し疑問です。

LCSのフランチャイズ制度において、10チーム中の1チームというのは全体の10%に当ることになります。NA LCSシーンの安定化を狙ってせっかくスタートしたこの制度ですが、早くもリーグの決定ではなくRiotの決定によって離脱することとなりました。今回問題となるのは差別発言ではあり、論点がずれていますが、esportsの市場が拡大し、こういったトラブルは今後も増えると考えると、対応の仕組みが必要なのではないかとも思います。
 The report suggests that a majority of shareholders favored the PEAK6 offer, which was for $31.5M USD in cash to be paid within 30 days of closing. Details were not available for The Shapiro Group’s offer.
すでにEvil Geniusesを有するPEAK6が名乗りを上げており、その枠のために3150万ドルもの値がついたという噂もあります。

新チームは2020年からの参加となります。

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