国内で元年を迎えたesports - 2018年グローバルのesports賞金ランキングをチェック

以前まとめたことのあるesports大会賞金ランキングですが、2018年の動向を確認したいと思います。プロゲーマーやチームにとって重要な賞金ですが、その規模や日本選手の寄与率から現状を確認して見ます。国内ではesports元年などと盛り上がっていましたが、世界的に見るとどのくらいに位置しているのでしょうか?

前回同様出典はesports earningsからになりますので、必ずしも正確な値ではないことをご了承くださいませ。

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早速ランキングを確認してみます。

ゲーム総計での賞金ランキング

1 - DOTA 2

長いことThe Internationalの賞金はesports界で最も多いものであり続けています。$24Mだった昨年に比べると今年は$25Mですから、これまでの増加率に比べると微増ではあるものの、LoLの3倍近い額なのは相変わらず凄いですね。トーナメント数やプレイヤー数において何かが突出しているわけではないのですが、Battle Passからのクラウドファンドという賞金プールの用意方法がうまく回っているという証拠なのでしょう。lolの存在やモバイルの台頭で今後この立ち位置がどう動いていくのかは分かりませんが、次点のCS:GOにダブルスコアというこの額の牙城は暫く続きそうです。一方で高額賞金化したThe Internationalやメジャー大会が総額の中でも大部分を占めているという状況は、強豪チーム以外の新規チームが育つ、参入する余地が少ない傾向を示唆していることから、この点に対してValveがどのように手を打っていくのかも気になるところです。

2 - CS:GO

現代のゲームエンジンから考えれば圧倒的に軽いsourceをベースとしていることから、色々なPCで安定動作するという間口の広さからか、圧倒的なプレイヤー数、大会数となっています。1位の賞金総額はともかくとして、新たな挑戦者であるFortniteに押されている状況ですが、ELEAGUEを筆頭として各リーグは手堅く人気がありますので暫く上位に位置するのではないかと思います。賞金獲得者を見ても非常に幅広い地域で人気があることが伺え(若干北欧が強い傾向は相変わらずではありますが)、ブラジル、インドといったesports新興国でも選手が育っていることが分かります。

3 - Fortnite

2017年には全く地盤がなかったゲームにも関わらず、配信映えするゲーム性、シューターという硬派なゲームをコミカルな見た目でカジュアルに遊べるように調節していることから、ほぼ初年となる2018年からLoLを抑え第3位に位置しています。IPホルダーのEPICもといTencentが力を入れているだけのことはあって、この順位には驚かされるばかりです。高額賞金のメジャーだけでなく、控えめではあるものの魅力的なトーナメントリーグなどを用意していることからこちらもCS:GO同様間口が広いという利点があります。マルチプラットフォーム展開があることから、そういった認知の意味でもCS:GOやDOTA2を超えていく可能性が高いです。これだけ巨額の投資をした昨年に続いて、特に今年どのような盛り上がりを見せるのか、注目したいところです。

4 - League of Legends

プレイヤー人口も多く、esportsシーンを牽引するタイトルですが、Fortniteに1大会分の差を付けられ4位に。とはいえLoLのesportsシーンはRiotがまだまだ方針を決めかねている状況というのもあり、全ての外堀を埋めてから万全の体制、投資のもと進んだFortniteと比べ差がついてしまうのは致し方ないかなという気もします。今年で2年目となるDOTA2譲りのWorlds Passなどシーンをrichにする環境は整備されつつありますので、あとは調理の仕方次第という感じでしょうか。Riotは学生リーグなどにも力を入れており、プロの選手層を広め、コミュニティの裾野を広める施策がどのように花開くかも今後ウォッチしていきたいですね。

5 - PUBG

バトルロイヤルというジャンルを広めたPUBG。チート対策や動作安定化などユーザーへの対応が後手後手に回った結果、現在は人気が落ち着いている状況です。また、急騰した人気に運営が対応できていないことから急ごしらえでesportsシーンを用意した感じが否めず。Solo、Duo、Squadのグループに加え、TPP、FPPも分かれているというのはいささか細分化されすぎているようにも感じますが、それはそれで参加できるチームが増えるというメリットはあります。また、地域としても主に中国、アジア圏で盛り上がっている印象がありますが、今後も気になるところです。後はTwitch等の配信ですか。

6〜10

一昨年盛り上がったOverwatchも引き続き上位陣に食いついている状況で、各リージョンでフランチャイズ化したesportsシーンがどのように育っていくのかは気になるところです。一方でLondon Spitfireの優勝チームメンバーが全員アジア圏出身というジレンマもあり、LoLのようにリージョン制限をかけていくのか等の対応を取るのかという点はウォッチする必要がありそうです。またモバイルが今後伸びていくことを考慮するとHearthstoneの動向も気になりますね。

11〜

11位以降をザックリと見てみると、FIFA、NBA 2K18がランクインしています。北米リージョンではNBA、NFL、EU圏ではサッカーチームなどがesportsチームのスポンサーになり、投資をしているニュースが相次いでいますがこういったスポーツゲームも根強い人気があります。また日本人が活躍するSFVも20位までにランクインしています。PUBG MOBILEが入っており、モバイルのesportsシーンがどの様に形成されるのかも注目でしょうか。

所感としてはFortniteすごいな、という感じです。Tencentの投資すごいな、と。巨額投資の今後は目が離せないです。DOTA2、CS:GOはこのまま維持されるような気もしていて、その分FortniteやLoL、Overwatchというタイトルがどう成長するかが気になります。今は各所で投資が進んでいますが、それがどのように見えてくるのかも楽しみですね。R6SやCFVなど、ハードコアゲームも引き続き成長しており、盛り上がりを感じますね。

最も稼いだ国

国ベースでの賞金獲得額を確認します。プレイヤー数が圧倒しているアメリカが君臨しており、続いて高額賞金の出るDOTALOLが強い中国、韓国が続きます。シーンの市場規模は昨年ついに中国がアメリカを上回っていますが、選手層の幅の広さはまだまだアメリカが優位という感じでしょうか。続いてシモヘイヘ譲りなのか、シューターにおいて圧倒する北欧の列国及びロシアがランクインしてきます。そして日本ですが、21位にランクインしています。内訳を見てみるとやはりSFVなど格闘ゲームの選手たちが稼いでいます。昨年の春先にTeam Liquidモネ選手竹内ジョン選手と契約したことが話題となりましたが、格闘ゲームは健闘している感じです。

このランキングは選手の国籍なので、所属チームの国籍ではないことを意識する必要がありますが、シューターが強い欧米ストラテジーが強いアジア圏というのはまだ変わらなさそうです。

最も稼いだプレイヤーたち


プレイヤーの収入は賞金だけではなく、チームからの給料配信個人へのスポンサー料などが上乗せされるため、この額だけで何かを議論できるものでもなく、このランキングに意味を見出すのは難しいかもしれませんが一つの指標にはなりますので確認していきます。とはいえ、上位陣はThe Internationalの順位とほぼ一致してきます。次いでLoLなどのゲームが食い込んできている感じです。

人ベースで見てみても獲得賞金に大きな差があります。これはesportsシーントータルで見てもThe Internationalの賞金額というものが、どれだけインパクトのあるものなのかということを意味しています。コミュニティベースで賞金を用意しているとはいえ、これだけ差がついてしまうと後に続く選手が育ち辛いという懸念も出てきてしまいますから、他のゲームでは賞金の局在化をどう回避していくのかも注目したいところです。
日本人選手としてはときど選手76位にランクインしています。EU LOLレジェンドのsOAZ選手よりも多い額となっていますね。

日本は...

格ゲーです。SFV日本が圧倒しています。

それ以外はからきしという状況ですので、環境整備と選手育成が必要になってきます。日本のコミュニティはesportsに対して“手強さ”があり、こればかりは時間がかかるでしょうから長い目で見ていきたいですね。

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