ASUS XG258Qをレビューしていきます.パネル品質や映像品質はいいのですが,その他の点で色々と残念な結果に...軽くチェックしていきます.
約8年前,垂直同期周波数120Hzのモニターが発売されそのヌルヌルさだけで話題になっていたものでした.あれからパネルも進化し続け,TNの特権であった高速同期周波数もIPSで実現可能になったり,FHD以上の解像度での144Hz表示,4Kパネルなどなどゲーマーにとって色々な選択肢が出てきました.
ということでそんな選択肢の一つとして昨年末発売となったFull HD,240Hz表示可能なゲーミングモニターASUS ROG STRIX XG258Qを購入したので開封がてらレビューしていきます.
240Hz対応のモニターとしては少し高めかな?といった印象です.発売が近いのでまだ値下がりはしていないですね.外箱にそのまま配送表を貼り付けて届けられます.大型製品なので,致し方ないですね.
裏側も別に凝った作りではなく.普通のパッケージです.
側面には搭載テクノロジーの紹介が.240Hz対応やULMB対応ということが分かります.またFreeSyncなどの情報もこちらに.箱を開けていきます.
クイックガイドのような簡易スタンド組み立て法が蓋に書かれています.実際複雑なデバイスでもないので,これで十分といえば十分なのですが...
緩衝材ごと引き上げるのが大変なときは横に向けるといいです.中の梱包状態にもよるので,横向きにして大丈夫なのかは確認してください.
ということで横に引き出してみるとなにやらゴロゴロと出てきます.
取扱説明書一式,スタンド,接続ケーブル,電源ACアダプタが出てきます.モニターでACアダプタ使うってのもなかなか珍しいような.
スタンドの足はなんだか細い感じで,あまつさえ三点なので揺れないか心配だったのですが,安定性は悪くないです.
裏面は凝った装飾が.四角いモニターに三角形のモチーフなので,ポート類の基盤も斜めになっています.正直少し面倒です.
好評な十字キー方式のコントローラー.とはいえOSDがそこまで複雑なものでもないので,初期設定が少し楽になるかと言った程度です.
90度の回転対応なので,スタンドはここまで回ります.このスタンドはライティングの機能も有していますのでパネル側から給電される機構となっています(後述).頑丈なのはいいのですが,悪く言ってしまえば重くて不便です.
ポート類は今風の接続といった感じで,DP,HDMIにのみ対応.電源はACの丸穴が開いているのみで,スッキリしているのは見栄え的には悪くないです.
見たとおりスタンドの支柱にケーブルを纏めるための穴が空いています.説明書やどこかにシールで貼っておけばいいものを,ご丁寧にCABLE MANAGEMENTと型押ししてあるおかげで少しダサいです.
支柱の底にLEDが埋まってます.これがピカピカ光るのですが,デザイン(ROGのロゴないしは円)がダサいので使っていません.
支柱はガッチリとネジ止めされています.取扱説明書に一応書かれているのですが,支柱周りのドーナツ状のパーツを下側から外していくことで,上の写真のようなマウント穴にアクセスできます.分かりづらいので一応.
そしてこの部分こそがモニター最大の欠点です.VESA100mmマウント対応と謳っていて,実際に固定用の穴もそのように空いています.しかし,上の写真でも分かるように円形の窪みの中にマウント用の穴があるので,モニターアームを取り付ける際の固定用金属パネルをこの窪みの中に収めなければなりません.しかし残念なことに窪みとVESA100mm角とのマージンが非常に狭い(2mmもないです)ので,所有しているモニターアームはどれも接続できませんでした.というより,この狭さで固定できるようなモニターアームはほぼないような気がします...
外装のデザイナーと支柱のデザイナーが別々だったとかなんでしょうか...
輝度はやや高めで,ガンマも白飛びをしている印象を受けますので,少し下げつつ全体の色味を調節すると良いかもしれません.
ということで早速ゲームを遊んでみる訳です.Destiny2には240Hz対応の設定があります.
タワーとか人の少ないところを高設定とするとGTX1080Ti微OCで150~180フレームくらい出ていて,そこそこ滑かだなといった印象.ですが急に80フレームくらいまでガクッと落ち込むことがあり,全体で滑らかな映像体験というのはなかなか実感できません.
しかしマウスのポインターを見ていると120Hzと比較して滑らかな動きをしているのが分かり,その効果というのは実感できます.見かけのヌルヌルさもそうですが,特に残像感が軽減されている印象です.
モニターアームを中心にデスクトップ環境を整えている私にとって,デザイン上の都合でVESAマウントが利用できないこと,大きすぎるスタンドというのが大きなマイナス点となっています.それを踏まえての6万円オーバーという高価格(G-Syncでないにも関わらず,です)な機種ということで,全体を見てみると残念な印象を受けました.
ということで240Hzのゲーミングモニターが欲しいという場合,デルのAlienwareブランドから出ているモデルのほうが使いやすいかなという印象です.
値段も1万円以上安いですし...
ASUSならではのチューニングがされてはいるので,その点は評価できるのですが,ベースのパネルはどちらも同じ.そういったこと踏まえるとどうしても値段やその他機能性の方に気がいってしまい,今回のXG258Qはなかなかオススメできない点もあるかなという感じです.
ということでそんな選択肢の一つとして昨年末発売となったFull HD,240Hz表示可能なゲーミングモニターASUS ROG STRIX XG258Qを購入したので開封がてらレビューしていきます.
購入・開封
いつものように注文はアマゾンにて.
ASUS ゲーミングモニター 24.5インチ ROG STRIX XG258Q( HDMI 2ポート/DP/1ms/240Hz/FreeSync/フリッカーフリー/ブルーライト軽減/昇降ピボット)
posted with amazlet at 18.01.21
Asustek (2017-12-15)
売り上げランキング: 8,648
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裏側も別に凝った作りではなく.普通のパッケージです.
側面には搭載テクノロジーの紹介が.240Hz対応やULMB対応ということが分かります.またFreeSyncなどの情報もこちらに.箱を開けていきます.
クイックガイドのような簡易スタンド組み立て法が蓋に書かれています.実際複雑なデバイスでもないので,これで十分といえば十分なのですが...
緩衝材ごと引き上げるのが大変なときは横に向けるといいです.中の梱包状態にもよるので,横向きにして大丈夫なのかは確認してください.
ということで横に引き出してみるとなにやらゴロゴロと出てきます.
取扱説明書一式,スタンド,接続ケーブル,電源ACアダプタが出てきます.モニターでACアダプタ使うってのもなかなか珍しいような.
スタンドの足はなんだか細い感じで,あまつさえ三点なので揺れないか心配だったのですが,安定性は悪くないです.
裏面は凝った装飾が.四角いモニターに三角形のモチーフなので,ポート類の基盤も斜めになっています.正直少し面倒です.
好評な十字キー方式のコントローラー.とはいえOSDがそこまで複雑なものでもないので,初期設定が少し楽になるかと言った程度です.
90度の回転対応なので,スタンドはここまで回ります.このスタンドはライティングの機能も有していますのでパネル側から給電される機構となっています(後述).頑丈なのはいいのですが,悪く言ってしまえば重くて不便です.
ポート類は今風の接続といった感じで,DP,HDMIにのみ対応.電源はACの丸穴が開いているのみで,スッキリしているのは見栄え的には悪くないです.
見たとおりスタンドの支柱にケーブルを纏めるための穴が空いています.説明書やどこかにシールで貼っておけばいいものを,ご丁寧にCABLE MANAGEMENTと型押ししてあるおかげで少しダサいです.
支柱の底にLEDが埋まってます.これがピカピカ光るのですが,デザイン(ROGのロゴないしは円)がダサいので使っていません.
支柱はガッチリとネジ止めされています.取扱説明書に一応書かれているのですが,支柱周りのドーナツ状のパーツを下側から外していくことで,上の写真のようなマウント穴にアクセスできます.分かりづらいので一応.
そしてこの部分こそがモニター最大の欠点です.VESA100mmマウント対応と謳っていて,実際に固定用の穴もそのように空いています.しかし,上の写真でも分かるように円形の窪みの中にマウント用の穴があるので,モニターアームを取り付ける際の固定用金属パネルをこの窪みの中に収めなければなりません.しかし残念なことに窪みとVESA100mm角とのマージンが非常に狭い(2mmもないです)ので,所有しているモニターアームはどれも接続できませんでした.というより,この狭さで固定できるようなモニターアームはほぼないような気がします...
外装のデザイナーと支柱のデザイナーが別々だったとかなんでしょうか...
使ってみる
3点で安定性を出さねばならないためか,スタンドの足が開いているのでトータルで場所を取ります.空間は空いているのでケーブルを潜り込ませるとかはできますが,ヘッドホンアンプとかは入れられないかもしれません.輝度はやや高めで,ガンマも白飛びをしている印象を受けますので,少し下げつつ全体の色味を調節すると良いかもしれません.
ということで早速ゲームを遊んでみる訳です.Destiny2には240Hz対応の設定があります.
タワーとか人の少ないところを高設定とするとGTX1080Ti微OCで150~180フレームくらい出ていて,そこそこ滑かだなといった印象.ですが急に80フレームくらいまでガクッと落ち込むことがあり,全体で滑らかな映像体験というのはなかなか実感できません.
しかしマウスのポインターを見ていると120Hzと比較して滑らかな動きをしているのが分かり,その効果というのは実感できます.見かけのヌルヌルさもそうですが,特に残像感が軽減されている印象です.
まとめ
もともとASUSのモニターというのは結構気に入っていて,大きな失敗はないだろうという算段で今回もXG258Qを入手しています.実際パネルの映像やOSD周りの操作感は快適で使いやすいのですが,この機種に限って言えば後悔というか減点要素の方が目立つように感じます.モニターアームを中心にデスクトップ環境を整えている私にとって,デザイン上の都合でVESAマウントが利用できないこと,大きすぎるスタンドというのが大きなマイナス点となっています.それを踏まえての6万円オーバーという高価格(G-Syncでないにも関わらず,です)な機種ということで,全体を見てみると残念な印象を受けました.
ということで240Hzのゲーミングモニターが欲しいという場合,デルのAlienwareブランドから出ているモデルのほうが使いやすいかなという印象です.
Dell ゲーミングディスプレイ モニター ALIENWARE AW2518HF 24.5インチ/FHD/TN 240Hz/1ms FreeSync/DP,HDMIx2/USBハブ/3年間保証
posted with amazlet at 18.01.21
Dell Computers (2017-08-10)
売り上げランキング: 27,005
売り上げランキング: 27,005
ASUSならではのチューニングがされてはいるので,その点は評価できるのですが,ベースのパネルはどちらも同じ.そういったこと踏まえるとどうしても値段やその他機能性の方に気がいってしまい,今回のXG258Qはなかなかオススメできない点もあるかなという感じです.