Trump氏の命令によるアメリカへの入国制限がeSportsに及ぼす影響とは

トランプ氏の言動のたびにカオスとなる米国.先週金曜に“7カ国”からの入国禁止令が決定となりました.イラク,シリア,イラン,スーダン,リビア,ソマリア,イエメンは名指しで制限されることとなり,その反発も含め混沌としている状態です.テロを警戒するという意味合いのようですが,そうすると他の国にも拡大していきそうな気配すらあります.

難民の受け入れや移民政策はここで議論するものではありませんので,その是非について考えることはしませんが,今回の制限がeSportsの業界にもおおいに影響があると指摘している記事があったのでチェックしてみます.


from Twitter


U.S. President Donald Trump’s executive order on Friday regarding immigration—called a “Muslim Ban” by  many—is already having a serious impact on the esports industry.



今回のイスラム教-BANの影響で既にeSportsのプロプレイヤーが大会に参加できない可能性が出ているとのこと.

Vaingloryプロプレイヤーであるイラク出身のIraqiZorro氏は今回の政策により入国ができなくなったことから,アメリカでの大会に参加できないとのことです.これに対してVaingloryを開発するSuper Evil MegacorpのCEO,Kristian Segerstrale氏も反対の声明を発表しています. 同様にイラン出身のスマッシュブラザーズプロであるRamin "Mr. R" Delshad氏もオランダ国籍ながら入国できなくなっているとのこと.

現在の国籍に関わらず入国できなくなっていることが分かります.このままではアメリカで開かれる大会には参加できません.このように既に2人のeSportsプレイヤーに影響があるとのこと.今後もこういった例は増えてくるものと思われますが,ファンは兎も角としてプロプレイヤーは仕事でもあるわけですから,稼ぎを失うとするとあまりにも悲惨ですね.

ゲームに国境なし


Esports is a global industry, and the free movement between countries is integral to the industry working.


グローバル市場であるeSportsですが,ここで昨年のプロプレイヤーの収入ランキングを見てみます.



お気づき頂けましたでしょうか.



今回の入国制限の対象国になっては居ませんが,イスラム教徒の多い国としてパキスタン,イスラエルのプレイヤーがランキング上位に食い込んでいます.今後規制が強まるのか弱まるのかは分かりませんが,彼らが今後参加できないような競技シーンがあるとすれば盛り上がらないものになるのは間違いないのではないでしょうか.

またそういった異国,異教徒廃絶の動きが強まるとするとeSportsファンも彼の国で大会を楽しむことができなくなってしまいます.現在のNA LCSシーンを見てみても米国籍の選手は多いですが一方で,色々な国をバックグラウンドに持つプレイヤーも活躍していることは火を見るより明らか.韓国人プレイヤーの獲得競争となってしまっているLoLや,中国人の強いDOTA2などは少し多国籍感は薄くなってしまっているものの,CS:GOのチームは世界中に沢山ありますから,eSportsにおけるその間口の広さというのも大事なはずです.

そして来月以降Dream Hack,ESLといった大会,そしてPAXといったショーなどeSportsシーンの絡むイベントというのはほぼ毎日のようにあり,米国での開催というのは非常に多いです.実際にイスラム教徒の方,ただ出身であるだけの方,色々いると思いますが,ファン,プレイヤーに関わらず入国という第一歩すら踏み出せず参加できないとするとそれは非常に残念ですね.トランプ氏による入国制限の波紋はeSportsにも及んできそうです.

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