以前ガルパングッズもとい,レオポンさんチームのロゴの入ったkotoriを 購入 していました. 如何にもなダイナミックの鳴り方で,低音が出ているのは良かったのですが,価格なりかなぁという結論.高音がこもって聞こえますし,ノリが悪いのも気になるところでした.結局気分を変えたい時...
以前ガルパングッズもとい,レオポンさんチームのロゴの入ったkotoriを購入していました.
如何にもなダイナミックの鳴り方で,低音が出ているのは良かったのですが,価格なりかなぁという結論.高音がこもって聞こえますし,ノリが悪いのも気になるところでした.結局気分を変えたい時以外には普段使いのfinal audio design heaven a(cのメッキなし)を使っていました.
もともとShure刺しも馴染まず,シンプルなイヤホンが好きだったこともあってheavenシリーズのデザインだけでなく独特の音場感や音作りというのも気に入っていました.今風のマルチドライバで各レンジをバラバラに出すというのも悪くないのですが,シングルでフルレンジを鳴らすという良さもあるのではないかと思います.
そんなheaven aなのですが,購入が2011年の7月なのでかれこれ5年以上使っていたことになります.当時の購入価格が1万8千円位で結構思い切って購入しました.今のように秋葉原の一等地にe-イヤホンがある訳でもなく,finalの知名度も高くなかったことから試聴機も少なく,買うのにも苦労した覚えがあるのですが,頑張って探した甲斐があったなという音で,その後幾つかのイヤホンを試したのですが結局戻ってきてしまうというのを繰り返していました.
5年以上ほぼ毎日,晴れの日も雨の日も,雪の日も外使いで使用していたので相当酷使していたのですが,その気配なく鳴ってくれていました.正直ヒヤッとするくらいに引っ張ってしまったり,衝撃を与えたりということもあったのですが,華奢なデザインからは考えられないほどの耐久性を見せてくれていて,断線とは無縁のようにも思える程でした.しかし昨年年末某日,出かけた際に右側の音が出なくなってしまいました.外から見た感じでは断線していたり,壊れていたりというのは確認できないのですが,どうやっても右側から音が出ておらず.長年を伴にしたheaven aを手放すことにしました.
ということで年末になって断線してしまったheaven aですが,その代わりを求めてeイヤホンに向かい,試聴を繰り返すこと1時間.結局final audioの音作りに慣れてしまうと離れられないというか,あんまり味付けが薄くても面白みを感じないようになっていたことが分かりました.加えてBAの解像感の高いものということでダイナミックの低音は諦めることに.そう考えると今思えるのは,heaven aは高音よりの音ですが,低音も出ていますので全く聞けないというジャンルの音楽がないのも長く使えた理由だったのかもしれません.高額なDAPも持っていないですし,外出先であればiPhone直挿しがいいところですから,うまく誤魔化せていただけなのかもしれませんが.
ハイエンドモデルとなれば各レンジきっちりと出している機種がおおく,BAが主流なこともあって解像度も高いのですが,予算の都合もあります.ということで迷ったのがSONYのXBA100とheaven IIでした.XBA 100は非常に中音がきれいだったのですが,低音がボワ付いてしまっている印象を受け,それが結構気になりました.だったら多少出ていなくてもタイトな低音を出すheaven IIでいいかなといったところです.あとギターのサウンドが異常に良く,ものすごく粗い音を鳴らすのがあまりにも衝撃的でそのままheaven IIを買うことにしました.
値段は7000円弱といったところで,イヤホンとしては入門レベルでしょうか?味付けは変わっているのでここから入門するのもオススメできませんが.値段はどこも変わらずといった感じで,サクッとamazonにて購入.注文したらすぐ来ます.
到着した第一印象は箱小さいな,というもの.
1万円以下ならこんなものですかね?
heaven aのパッケージと並べておきます.高級機ならではの過剰梱包にキャリングケースがついているのですが,正直不要だったのでここでコストダウンして本体にコストをかけてくれているのならそれでよし.安っぽい厚紙の箱を開けていきます.
ぐるぐるに巻かれた本体とやたらと沢山付属されたイヤーチップとご対面.写真からわかると思いますが,トレーの半分が使用されていないので実質的な梱包のサイズは更に半分です.なぜこんなパッケージにしたのか謎ですが,ここから更に小さくするよりは縦長のほうが,下のレンジの製品と差別化するには必要だったのでしょう.
本体を取り出してみます.細長いアルミのパイプにラバーのケーブル部位をはめこんだような構造をしています.結構耳から飛び出たような感覚になります.ケーブルはフラットな所謂“きしめん”タイプで,絡まりにくいです(しかし...は後述).
heaven aと並べてみます.アルミ削り出ししたまま軽くコーティングしましたという感じのheaven aに比べ,IIではすべすべとしており光沢があります.ケーブルも太くなっていることがわかりますね.
音に関してはレオポンイヤホンとほぼ同様に鳴らしています.
果たして音質の傾向とは…基本的な評価はiPhone直挿しでALACを標準ミュージックアプリで再生 or PCからFLACの音源をfoobar2000で再生し,HP-A7から出力した状態で行っています.エージングに関してはホワイトノイズ+適当なラジオ番組+音楽をアラカルトにループして再生.
今回はハイレゾな某音源を手に入れているのでiPhoneのVLCを使ってFLACの再生も行っています.
現在家様ではGR10がつながれていますが,同じシングルBAでも価格なりの差はあります.
というかGR10の低音,高音そして音場に慣れてしまうと,他のイヤホンは物足りなく感じます(今のところ).しかしそれを上手いこと補って個性を出してくれているのがheaven aでありheaven IIなのかなと思うので,まず視聴をしてみて,その個性に納得がいくようであれば買いです.この弦楽器の鳴り方と空気感はなかなか珍しいのではないかと思います.私は中域の面白さに惹かれて買ってしまいましたが,低音が少なく,高音よりなのは間違いないでしょうからそういった音作りが苦手ならば避けるべきかもしれません.
ジャンルとしてはエレキギターが中心のロックを聞く人には向いていると思います.特にライブ音源との相性は最高です.一方オーケストラやジャズは私の持っている音源が少ないのでなんとも言えないのですが,音像の描かれ方に違和感を感じて気になるかもしれません.ジャズはいけるかな?といったところではありますが.とはいえ特に苦手と感じたのは打ち込み感満載の往年のポップスやアニソンくらいで,他は大体問題なく鳴らしてくれています.
味付けは濃いのでフラットとは程遠いですが,BAならではの解像度の高さや空気感といったところはきちんと感じられるので,面白いイヤホンを探す際には選択肢の一つにしても良いのではないでしょうか.キシメンケーブルは取り回しはし易いのですが,タッチノイズがひどいのでその点は注意する必要があります.遮音性は高いですし,音漏れも感じないので慣れてしまえば気にならないものの,風の強い日などは正直煩く感じます.
以上さっくりとfinal heaven IIのレビューになります.全体として7000円にしてはしっかり鳴っているという印象です.最近のイヤホンは進化が早いのでこの程度は普通なのかもしれませんが,それでも音作りを含めるとコストパフォーマンスは良いと思います.
如何にもなダイナミックの鳴り方で,低音が出ているのは良かったのですが,価格なりかなぁという結論.高音がこもって聞こえますし,ノリが悪いのも気になるところでした.結局気分を変えたい時以外には普段使いのfinal audio design heaven a(cのメッキなし)を使っていました.
もともとShure刺しも馴染まず,シンプルなイヤホンが好きだったこともあってheavenシリーズのデザインだけでなく独特の音場感や音作りというのも気に入っていました.今風のマルチドライバで各レンジをバラバラに出すというのも悪くないのですが,シングルでフルレンジを鳴らすという良さもあるのではないかと思います.
別れは唐突に
そんなheaven aなのですが,購入が2011年の7月なのでかれこれ5年以上使っていたことになります.当時の購入価格が1万8千円位で結構思い切って購入しました.今のように秋葉原の一等地にe-イヤホンがある訳でもなく,finalの知名度も高くなかったことから試聴機も少なく,買うのにも苦労した覚えがあるのですが,頑張って探した甲斐があったなという音で,その後幾つかのイヤホンを試したのですが結局戻ってきてしまうというのを繰り返していました.
5年以上ほぼ毎日,晴れの日も雨の日も,雪の日も外使いで使用していたので相当酷使していたのですが,その気配なく鳴ってくれていました.正直ヒヤッとするくらいに引っ張ってしまったり,衝撃を与えたりということもあったのですが,華奢なデザインからは考えられないほどの耐久性を見せてくれていて,断線とは無縁のようにも思える程でした.しかし昨年年末某日,出かけた際に右側の音が出なくなってしまいました.外から見た感じでは断線していたり,壊れていたりというのは確認できないのですが,どうやっても右側から音が出ておらず.長年を伴にしたheaven aを手放すことにしました.
新たな出会いを求めて
ということで年末になって断線してしまったheaven aですが,その代わりを求めてeイヤホンに向かい,試聴を繰り返すこと1時間.結局final audioの音作りに慣れてしまうと離れられないというか,あんまり味付けが薄くても面白みを感じないようになっていたことが分かりました.加えてBAの解像感の高いものということでダイナミックの低音は諦めることに.そう考えると今思えるのは,heaven aは高音よりの音ですが,低音も出ていますので全く聞けないというジャンルの音楽がないのも長く使えた理由だったのかもしれません.高額なDAPも持っていないですし,外出先であればiPhone直挿しがいいところですから,うまく誤魔化せていただけなのかもしれませんが.
ハイエンドモデルとなれば各レンジきっちりと出している機種がおおく,BAが主流なこともあって解像度も高いのですが,予算の都合もあります.ということで迷ったのがSONYのXBA100とheaven IIでした.XBA 100は非常に中音がきれいだったのですが,低音がボワ付いてしまっている印象を受け,それが結構気になりました.だったら多少出ていなくてもタイトな低音を出すheaven IIでいいかなといったところです.あとギターのサウンドが異常に良く,ものすごく粗い音を鳴らすのがあまりにも衝撃的でそのままheaven IIを買うことにしました.
値段は7000円弱といったところで,イヤホンとしては入門レベルでしょうか?味付けは変わっているのでここから入門するのもオススメできませんが.値段はどこも変わらずといった感じで,サクッとamazonにて購入.注文したらすぐ来ます.
final - Heaven II
到着した第一印象は箱小さいな,というもの.
1万円以下ならこんなものですかね?
heaven aのパッケージと並べておきます.高級機ならではの過剰梱包にキャリングケースがついているのですが,正直不要だったのでここでコストダウンして本体にコストをかけてくれているのならそれでよし.安っぽい厚紙の箱を開けていきます.
ぐるぐるに巻かれた本体とやたらと沢山付属されたイヤーチップとご対面.写真からわかると思いますが,トレーの半分が使用されていないので実質的な梱包のサイズは更に半分です.なぜこんなパッケージにしたのか謎ですが,ここから更に小さくするよりは縦長のほうが,下のレンジの製品と差別化するには必要だったのでしょう.
本体を取り出してみます.細長いアルミのパイプにラバーのケーブル部位をはめこんだような構造をしています.結構耳から飛び出たような感覚になります.ケーブルはフラットな所謂“きしめん”タイプで,絡まりにくいです(しかし...は後述).
heaven aと並べてみます.アルミ削り出ししたまま軽くコーティングしましたという感じのheaven aに比べ,IIではすべすべとしており光沢があります.ケーブルも太くなっていることがわかりますね.
サウンド,どうなの
音に関してはレオポンイヤホンとほぼ同様に鳴らしています.
果たして音質の傾向とは…基本的な評価はiPhone直挿しでALACを標準ミュージックアプリで再生 or PCからFLACの音源をfoobar2000で再生し,HP-A7から出力した状態で行っています.エージングに関してはホワイトノイズ+適当なラジオ番組+音楽をアラカルトにループして再生.
今回はハイレゾな某音源を手に入れているのでiPhoneのVLCを使ってFLACの再生も行っています.
0時間 - 1st step of the Stairway to Heaven
- 思っていたよりも結構良く鳴る.
- 低~中音が篭っているように感じる.
- 低音は少ない.
- ギターサウンドを鳴らしたときののエッヂの鋭さは粗さ既によく,求めていたものに近い(U2も相性はいい,Edge的な意味で).
- 音場は狭く感じるが,広がりはある.左右の分離は正確.
- 解像度は高いが,それよりも篭りが気になる.
100時間 - the middle of the stairway
- 高音の篭りは大分抜けた印象を受けるが,依然透明感はない.
- 低音が聞こえるようになってくる.
- 中域は美しく,弦楽器は素晴らしい.
- 音場その他は変わらず.歪みの影響か,音域特性の問題か,オーケストラを聴いたときの音像がおかしい.金物が最前列に居るように聴こえる.
- 女性ボーカル◎インスト○男性○みたいな感じ.人によるのかもしれない.
200時間 - is this the heaven? idk.
- 100時間からこの時間までに感じた差はあまりないが,全体的に1枚ヴェールが剥がれた印象.
- 1枚ヴェールが剥がれたとはいえまだ4枚くらいヴェールが残っている感じ.取れるのかはわからない.
- 高音は刺さらないので,アニソンとかを聴いたときのドギツイ刺さりを回避できるのはありがたいが,逆にあっさりしていると感じる可能性もある.傾向はheaven aに近い.
- 低音は視聴機なりになったので満足.タイトに鳴っている.重低音は出ていないです.
- アコギもいいけれどエレキギターの方がうまい.うまいというか,粗さが1番活きている.SR325iとかRS1を聴いたときの衝撃.
- 音場が狭いのは相変わらずなものの,LR分離もよく解像度が高いのでそこまで気になる狭さではない.
曲
- 試聴機で衝撃を受けたのがAC/DCのBack in BlackとStonesのHonky Tonk Woman.まずなんといってもギター.素晴らしい音で鳴らしてくれます.Keith Richardsの適当な感じとか,すごく良い.
- The Whoみたく金物が多くなってくると少しやかましくい感じになるのが若干勿体無い.
- HeavenといえばLed Zeppelinも可,ライブ音源がいいかも.
- David Fosterのバラードも悪くない.この年代の曲であれば大体聴けるというのは強い.
- Workingの主題歌2曲はどちらも楽しく聞けます.アニソンは基本的に打ち込み要素の激しい曲は避けた方がいいですね.
- アイマスはあんまり合う曲がなかったのですが,カーテンコールは◎.Hotel Moonsideは原曲よりライブverの方がgood.空気感が出てると思います.
- ガルパンといえばOPは楽しく聴けますが,EDはイマイチに感じる.ただ解像度は高いのでEDで鳴っている音は楽しめる.新しい発見があるかもしれない.Piece of Youthは(個人的な意見として)ベースラインをきちんと鳴らして欲しいと思うので,その点でややあっさりしていて合わないと感じた.
- ガルパンの楽曲については劇場版OSTよりTV版のOSTの方が合う.多分このイヤホンが表現する狭めの空間と,TV版のOSTのヌケの良さがマッチしている.
- 劇場版OSTはFLAC音源(24bit/192kHz)を再生した感じでは,合わない.多分低音が少なく,オーケストラ風ミキシングの良さ(残響感とか)を活かしきれていないのかもしれない.
その他
- 気になったのがケーブル.太くて絡みにくいのは有り難いのだが,兎に角タッチノイズがひどい.風が吹くとボーボーいって聞こえる.多分素材が硬すぎるのが原因.
- イヤーチップは沢山付属しいて自分好みに変えられるのは楽しい.結構印象が変わるので,買ったら好みの音を探すのもあり.デフォルトのものは固く,耳から脱落しづらいが,ドライバが遠くなる.
まとめ
現在家様ではGR10がつながれていますが,同じシングルBAでも価格なりの差はあります.
というかGR10の低音,高音そして音場に慣れてしまうと,他のイヤホンは物足りなく感じます(今のところ).しかしそれを上手いこと補って個性を出してくれているのがheaven aでありheaven IIなのかなと思うので,まず視聴をしてみて,その個性に納得がいくようであれば買いです.この弦楽器の鳴り方と空気感はなかなか珍しいのではないかと思います.私は中域の面白さに惹かれて買ってしまいましたが,低音が少なく,高音よりなのは間違いないでしょうからそういった音作りが苦手ならば避けるべきかもしれません.
ジャンルとしてはエレキギターが中心のロックを聞く人には向いていると思います.特にライブ音源との相性は最高です.一方オーケストラやジャズは私の持っている音源が少ないのでなんとも言えないのですが,音像の描かれ方に違和感を感じて気になるかもしれません.ジャズはいけるかな?といったところではありますが.とはいえ特に苦手と感じたのは打ち込み感満載の往年のポップスやアニソンくらいで,他は大体問題なく鳴らしてくれています.
味付けは濃いのでフラットとは程遠いですが,BAならではの解像度の高さや空気感といったところはきちんと感じられるので,面白いイヤホンを探す際には選択肢の一つにしても良いのではないでしょうか.キシメンケーブルは取り回しはし易いのですが,タッチノイズがひどいのでその点は注意する必要があります.遮音性は高いですし,音漏れも感じないので慣れてしまえば気にならないものの,風の強い日などは正直煩く感じます.
以上さっくりとfinal heaven IIのレビューになります.全体として7000円にしてはしっかり鳴っているという印象です.最近のイヤホンは進化が早いのでこの程度は普通なのかもしれませんが,それでも音作りを含めるとコストパフォーマンスは良いと思います.