NvidiaとAMDでのGPUシェアについて調査結果が少し興味深かったので見てみます.ゲーム向けというのがミソで,Nintendo SwitchがNvidiaのTegraを使っている理由にも繋がりそうです.
ゲーム用のハードに関する調査というとSteamによるハードウェアSurveyだと思います.10月分の動向は別段大きな変動はなかったように思いますが,Windows10が全体の導入率が着々と増えていることが分かります.
そしてゲーマーとしては気になるGPUのシェアですが,こちらはNvidiaの圧勝でした.TOP15までに10製品がランクインしています.そしてその中でも比較的新しい製品がランクインしていることから,PCゲーマーに買われていると判断しても間違いなさそうです.
GTX970は首位獲得以来ずっとNO.1でしたが,後継シリーズが登場してからシェアが低下し始めました.とはいえロー~ミドルレンジのNvidia GTXシリーズがtop3に入っており,続いてIntelのオンボード,そしてまたNvidiaのシリーズということでAMDが殆ど入っていません.
またGTX970後継シリーズとしてこのランキングに既にGTX1070と1060が食い込んできていることです.統計の収集以来+0.30%程度の上昇率でシェアを広げているPascal世代のカードがどのくらいの位置まで上り詰めていくのかは気になるところです.
しかし同時期に登場したAMD Radeon RX 480ですが,シェア率は上昇傾向にあるものの0.28%に留まっています.他の主力となるRadeonのシリーズもランキング上位には入り込んでいませんが,ローエンド,旧環境になるにつれRadeonのシェアは多い傾向にありますので全体的なシェア率として24%程度は維持できているようです.
このように(steamを導入している端末の話ではあれど)PCゲーム市場ではNvidiaの一強となっており,そのシェアは58%にも登ります.AMDは24%ですから,その倍以上のシェアとなっていることが分かります.
JPRという調査グループの結果に移ります.彼らのレポートによればゲーム市場で使われるGPUとしては大まかにPCとコンソールに分かれているとのこと.全体で7.17億ユニットのGPUが流通しているそうですが,そのうち57%にあたる4.10億がPC向けになっているそうです.
4.10億ユニットのPCのGPU内訳を確認してみると,40%の1.64億がIntel,35%の1.44億がNvidia,25%の1.01億がAMDとなっています.この統計はSteamの結果とは異なり,Intelが多いことからカジュアルなゲームPC端末も含まれていると考えられますので,Steamを導入するようなやや“コア”なゲーマーに限定した場合と差が出てしまうのは致し方ないかなといったところです.何れにしてもNvidiaは強いなという印象を受け,そこに関しては上述の結果に近いと考えられます.
一方で残りの43%を占めるコンソール端末ですが,こちらはAMDのみに占められており,3.07億ユニットが存在しているとのこと.よってPCと合算することで4.51億ユニットものAMDのGPUがゲーム向けに使われていることになります.Xbox OneもPS4もどちらもRADEONのカスタムGPUですから,これだけのユニット数になっていると考えられます.
これにより全体の57%のシェアをAMDが占めることとなり,20%がNvidiaのシェアとなります.コアPCゲーマー向けのSteamの統計とは全く逆転していることになります.いろいろな事情があってSIEもMSもRADEONを利用しているのだとは思いますが,この統計が正しければ三倍近くシェアに差があります.
Nvidiaは今期54%の年成長を遂げましたが,このままシェア拡大やプロセッサの利用シーン拡大,特にコンソールゲーム市場でのシェア拡大(開拓?再開発?)のためにもNintendo SwitchにTegraを提供することは必然だったのかもしれません.特にSwitchはモバイルも考慮しているようですから,Tegraがモバイルに最適され,省電力でありながら高負荷用途を視野に入れているというのも,双方にとって好条件だったのかもしれませんね.
そしてゲーマーとしては気になるGPUのシェアですが,こちらはNvidiaの圧勝でした.TOP15までに10製品がランクインしています.そしてその中でも比較的新しい製品がランクインしていることから,PCゲーマーに買われていると判断しても間違いなさそうです.
GTX970は首位獲得以来ずっとNO.1でしたが,後継シリーズが登場してからシェアが低下し始めました.とはいえロー~ミドルレンジのNvidia GTXシリーズがtop3に入っており,続いてIntelのオンボード,そしてまたNvidiaのシリーズということでAMDが殆ど入っていません.
またGTX970後継シリーズとしてこのランキングに既にGTX1070と1060が食い込んできていることです.統計の収集以来+0.30%程度の上昇率でシェアを広げているPascal世代のカードがどのくらいの位置まで上り詰めていくのかは気になるところです.
しかし同時期に登場したAMD Radeon RX 480ですが,シェア率は上昇傾向にあるものの0.28%に留まっています.他の主力となるRadeonのシリーズもランキング上位には入り込んでいませんが,ローエンド,旧環境になるにつれRadeonのシェアは多い傾向にありますので全体的なシェア率として24%程度は維持できているようです.
このように(steamを導入している端末の話ではあれど)PCゲーム市場ではNvidiaの一強となっており,そのシェアは58%にも登ります.AMDは24%ですから,その倍以上のシェアとなっていることが分かります.
Nintendo Switch
JPRという調査グループの結果に移ります.彼らのレポートによればゲーム市場で使われるGPUとしては大まかにPCとコンソールに分かれているとのこと.全体で7.17億ユニットのGPUが流通しているそうですが,そのうち57%にあたる4.10億がPC向けになっているそうです.
4.10億ユニットのPCのGPU内訳を確認してみると,40%の1.64億がIntel,35%の1.44億がNvidia,25%の1.01億がAMDとなっています.この統計はSteamの結果とは異なり,Intelが多いことからカジュアルなゲームPC端末も含まれていると考えられますので,Steamを導入するようなやや“コア”なゲーマーに限定した場合と差が出てしまうのは致し方ないかなといったところです.何れにしてもNvidiaは強いなという印象を受け,そこに関しては上述の結果に近いと考えられます.
一方で残りの43%を占めるコンソール端末ですが,こちらはAMDのみに占められており,3.07億ユニットが存在しているとのこと.よってPCと合算することで4.51億ユニットものAMDのGPUがゲーム向けに使われていることになります.Xbox OneもPS4もどちらもRADEONのカスタムGPUですから,これだけのユニット数になっていると考えられます.
これにより全体の57%のシェアをAMDが占めることとなり,20%がNvidiaのシェアとなります.コアPCゲーマー向けのSteamの統計とは全く逆転していることになります.いろいろな事情があってSIEもMSもRADEONを利用しているのだとは思いますが,この統計が正しければ三倍近くシェアに差があります.
Nvidiaは今期54%の年成長を遂げましたが,このままシェア拡大やプロセッサの利用シーン拡大,特にコンソールゲーム市場でのシェア拡大(開拓?再開発?)のためにもNintendo SwitchにTegraを提供することは必然だったのかもしれません.特にSwitchはモバイルも考慮しているようですから,Tegraがモバイルに最適され,省電力でありながら高負荷用途を視野に入れているというのも,双方にとって好条件だったのかもしれませんね.