来年以降のメモリ事情

値上がりを続けるDRAMですが,2016年Q3の各メーカーの売上が出たようなので軽くチェックしてみます.
According to DRAMeXchange, a division of TrendForce, global DRAM revenue for the third quarter rose about 15.8% sequentially on account of this recent price uptrend.

全体としてスマートフォンの売上が好調だったこと,そして予想外にノートPCの売上も好調だったことから,DRAM市場は15.8%の成長となったようです.SamsungやAppleの製品に向けたDRAMを確保するべくやはりPC向けのものは絞られていたようで,それにより価格が高騰し続けているとのこと.

Samsungにおける売上はこの影響だけでなく,生産Fabのコストによるものも大きいとしています.SamsungのFabは20nmプロセスのDRAMを他のメーカーに比べて低コストで生産できることから,22.4%もの売上上昇を達成することとなりました.そのため来年までに開始すると予定していた18nmプロセスでの大量生産を遅らせており,コストとの兼ね合いを見ながら順次開始していくとのことです.

一方でPC向けにDRAMを出荷しているSK Hynixですが,20nmプロセスにおいて,歩留まりが芳しくなかったことによる出荷量の低下というのも今回の値上がりの原因となっているそうです.そのためSK Hynixは市場シェアを前期Q2に比べて1.7%落とす結果となっています.

どのメーカーも来年以降には18nmプロセスでの生産に移行できる見通しとのことですが,実際にはコストの兼ね合いを見ているようですね.
“Hence, the average contract price of PC DRAM is projected to increase by more than 30% sequentially in the fourth quarter of 2016.”

DRAMeXchangeの調査ディレクターであるWu氏によれば,DRAMの価格はこのまま2016Q4でも値上がりを続ける見通しとのことです.コントラクト価格が30%近く値上がりする見込みだそうですので,自作PC市場は今後も渋めな値段と向き合わねばならなさそうですね.

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