次世代インターフェースとしてUSB-Type Cへの切り替えが少し遅れている様子

裏表も関係なく,給電量も多いことから注目されているUSB-Type C形式のケーブルですが,事故が頻発しためGoogleのエンジニアが自前で市販のケーブルを調査するという,異例の事態になったこともありました.国内のメディアでも取り上げられ,各所で独自調査を行っているのも見受けられましたが,大手メーカー製品や高額な製品でも問題があったりと,何を信じていいのやらといった状態になっていました.

粗悪ケーブル問題

また,半数弱が最大3Aを要求してしまいかねない10kΩの抵抗入りケーブルだったというのも,なかなか衝撃的だった。「ブランドの知名度が高ければよい,低ければ悪い」「価格が高ければよい,低ければ悪い」というわけではないのも興味深い。今回は偶然にエレコム製品を2本テストすることとなったが,製品ボックスに「認証品」と書いてある後発の製品は正しい56kΩ仕様だったのに対し,書かれていない先発製品は10kΩだったりしたので,迷ったら新しいものを買う,というのも,1つの手かもしれない。
from 4gamer
- USB
事の発端は搭載するはずの抵抗を容量を守らずに低い抵抗値のものを搭載していたり,はたまた抵抗を挟んですらいないものが市場に出回っていたことでした.規格によっては電圧差も大きいことから使い方次第で火事などの大事故に繋がるため,Amazonでもメーカーが自主的に抵抗値を掲載し,安全性をアピールしている場合もあります.
そんなType-Cの騒動でしたが,今ざっと見てみると割と多くの製品で抵抗値が記載されており,とりあえずはそこら辺から選んでおけば問題なさそうです.

USB-Type CがUniversalになる日 

USB-Type Cは帯域も十分ですし,互換性も高いということで今後も採用が進んでいくもの...と思いきやそうでもないらしいです.
The sources pointed out that the USB Type-C interface has two issues that have been stopping it to become a mainstream technology in the notebook market.
from DIGITIMES
Type-Cが普及するには2つの課題があるとしており
  • 一つはその互換性が故に,電流/電圧の異なるデバイスを接続した際に抵抗からの発熱によるロスが存在すること
  • ケーブルだけでなく,実装するためのコストが高いこと
を指摘しています.実際にどの程度コストがかかるのかということについては明言されていませんが,理論値に近い速度を得るには送信のための増幅チップ,受信のためのチップ,そして高品質な配線が必要であるとしています.
とはいえ高コストでUSB-Type Cを実装したところでThunderBolt3は上位互換に近く,最近流行りつつある外付けGPUのようなモジュラーPCに対応するにはPCIe 3.0 x16程度の速度は欲しい...検証としてはx8程度あれば十分とのことですが,それでもUSB3.1では速度不十分ですから,モジュラーPCとしてはリリースできなくなってしまいます.
TB3の速度をとって可能性を高めるのか,USBの汎用性を選ぶのか,そしてコストに見合うだけの効果はあるのかという点がPCメーカーとしては難しい状態なのだと思います.
いずれにせよ、あと数カ月もすれば対応製品が市場に登場し、2016年の夏にはUSB Type-Cはごく当たり前のものになっているはずだ。利用して分かる問題の洗い出しも行われ、初期のころから比べれば使いやすい技術になっているだろう。
from ITmedia
このように言われていたにも関わらず,
Currently, Apple has decided to adopt the USB Type-C interface for its MacBook Air, while Asustek Computer and Hewlett-Packard (HP) are upgrading one of their notebooks' regular USB port to the Type-C. Lenovo, Acer and Dell are still evaluating the option.
と,メーカーによって採用の可否が別れており,イマイチ浸透していない状態になってしまっています.高出力のポートを利用可能であるのならば,モバイルデバイスの充電にとってはこれほどのこともないと思われますが,それでも尚,未だにminiタイプが主流であることをみると,更に普及は遅れていくのかなという気がします.恐らくTB3を利用するAppleは,今後もMacBook Airだけでなく各製品でUSB Type-Cを採用していくと考えられるものの,他のメーカーは特に深い事情もないでしょうから,コストとの兼ね合いを見ながら1ポート1ポートと普及と伴に増設してくるものと思われます.

USB vs TB

一方で最近になってAlienware(Dell),MSI,Razerといったメーカーは,こぞってノートPC+外付けGPUユニットという構成でPCを発売しており,NUCを推進するIntelとしてもこの流れはありがたかったのか,Razerと協力してゲーミングモデルを発売しています.
その分製品も高くなってしまっていますが,Razer BladeやAlienwareに関しては値段も抑えられており,普及価格帯には収まっているように見られますから,TB3を採用する製品の動向も気になるところです.
ゲーミングハード的には選択肢が増えてきておりありがたい限りだと思いますが,インタフェースに関してはTB3,HDMI,DP,DVIなどの複数が存在しており,それぞれに仕様が異なっていますので少し分かりづらく混乱してしまう原因になるかなという気もします.Type-CとTB3はコネクタの形状も同じですし,そこら辺でうまく落とし所が見つかると良さそうですが...

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