MOBAにおすすめできそうなゲーミングマウスを真剣に考えてみる

以前,LoLプロシーンのゲーミングマウスをチェックしたことがありました.

  世界の手元から - LoLプロシーンのマウスとは その1

  世界の手元から - LoLプロシーンのマウスとは その2

  世界の手元から - LoLプロシーンのマウスとは その3

じゃあ実際どんなものを買っていけばいいのかなということを少し考えつつまとめてみます.

ゲーミングマウスの意味


プロシーンでは当然スポンサー事情というものが強く反映されており,その中でプレーヤーが最もパフォーマンスを出せるもの,という選択がなされていました.色々調べているうちに,デバイスに関しては目立った偏りもなく,結局のところそこまでデバイスに依存するものでもないな,という気もしているのですが,そうも言っていられない人たち - wood divisionから這い上がるべく必死な人たちはとにかくデバイスだけでも勝ちたいものです.そうなるとどのゲーミングマウスを使えば勝利できるのか,と考え選択に困ってしまうのです.

投資するだけの価値はあるのか

究極的にはデバイスが関係ないということは,同じデバイスを使っていてもパフォーマンスの全く違うチームがあることから自明ですし,デバイスを変えるだけで勝てるのならそれはもう全員プロになっている,という話になります.逆に言えば,デバイス分の差をどれだけ付けられるか,埋められるか,という点が議論になるとも考えることができます.

MOBAにおけるマウス

マウスのポイント精度をそこまで求められないという点から,FPS等のシューティングに比べるとマウスの重要度は低いように見えますが,分間の入力数は負けず劣らずといったところで, 意外と細かい操作も求められることもあります.MOBARTSのようなゲームではポインタの画面内の移動量も増えることから,そこそこのトラッキング性能が必要となってきます.またメインボタンを連打するためクリックのしやすさという点から,当然スイッチやデザインからも差が出てくることとなります.

MOBA向けのマウスとは - DOTA2,LoL

FPS/TPS,MMORPG,RTS/MOBAなど選択肢が増えた今だからこそ,MOBA向マウスについて更に考察してみます.

センサー

マウスのセンサートラッキング性能というのは蔑ろにされがちですが,ハイセンシでダイナミックに操作することの多いMOBAでは重要なファクターになると思います.低めのDPIないしCPIまでしか対応していないマウスでは望む操作が安定して入力されない可能性や,カーソルのブレや飛びにつながってしまうことがあります.”ゲーミング”の冠詞をつけて売られているマウスの多くは既に条件を満たしたセンサー性能を持っていることも多いですが,物によってマチマチなので一応確認するといいと思います.

ボタン数

マウスのボタン数は幾つ必要かと考えると,まず最低限必要なのは左右メインクリック,マウスホイール(クリック)となるでしょう.MOBAではメインクリック以外でなしたい事というと,Pingやアイテムの使用と言った程度になってくると思いますが,LoLではアイテム欄はWardを入れて7個DOTA2では6個となり,その多くがアクティブでないアイテムであることを考えればサイドボタンが2つ程度あれば十分なのかなという気がします.ショップやクーリエ,リコールなどの操作もマウスでやるという手もあるかもしれませんが,そうなってくると操作量が多くなってしまい快適性が逆に失われるという気もします.よってアイテムに2ボタンを使うとすれば全体で5ボタンがベストな数なのではないでしょうか.最も標準的な数ではありますが.

左右メインボタン

クリックを連打するゲームですから,こちらも重要です.これだけを書いてしまうとG303一択のように見えてしまいますが,市場に出回る製品の中でも軽いもの,セパレートタイプなど軽さが他に比べて感じられるという点も評価できるのではないでしょうか.FPS向けのモデルなどであったりすると,あえてやや固めのクリックとなっていることも少なく無いです.

エルゴノミクスデザイン

ゲーミングマウスを導入するにあたり,効果を体感しやすいことの一つがエルゴノミクスによる快適性かなと思いま す.最近では比較的安価なマウスでもエルゴノミクスを謳っている物が多いですが,その中でもゲーミングマウスは操作する上で快適なものが多いです.ゲームをPCで遊ぶ際に力まずに入力できるエルゴノミクスマウスというのはそれだけで価値があるように感じられますし,長時間プレイすることも多いですから疲れないというのは重要だと思います.

実際にチェックしてみる


以前私がまとめたリストから幾つかピックアップし,更に新規で幾つか付け足しつつそれぞれ考察していきたいと思います.

MOBAに最も適するであろうマウス2選

まずは,絶対に外せない2つのマウスから見ていきます.本当は3選にしたかったのですが,今回は2選にしました.大した理由ではないですがそれについては後述します.完全に独断と偏見で選んでいます.

Logitech G303 - Official


ひとつ目は,MOBA専用に作られたLogitech G303(Logicool G303)です.MOBA向けのゲーミングマウスというくくりで売られている唯一のマウスとなります.どこをどうとってもMOBAに向いていると言わざるをえないため,最初に紹介しています.

Review

個人的には,センサー以外の完成度が非常に高く,とくに左右メインボタンが素晴らしかったG302が,最大の弱点を解決し,ついでにG502と同じサーフェスキャリブレーション機能が使えるようになったというのは,非常にありがたい。
from 4gamer
特にMOBA系のゲームでは右クリックを中心に使うこともあり、少しだけ右クリックの方が押しやすくなっています。左右クリックボタンの形状だけ見ても、左よりも右の方が窪みが大きく、クリックに必要な力が少なくて済むなど、右クリックをいかに軽くするかという部分に比重が置かれたマウスです。また、内部に金属バネが入っているため、クリック感はありますがボタン自体は軽く、戻りが良いのが特徴です。
from GameSpark

Pros

これまでのLogitech製品では”アメリカン”なやや大ぶりのマウス,ないしは国内でも人気の出た非常に小ぶりなマウスの二極だったように見えます.G300sのような小型のモデルは,サイズに関しては申し分ないのですがその分,センサーやスイッチといった部分のコストが大幅に削減されておりシリアスゲーマーには向かないという欠点がありました.G402G502といった大きめのシリーズは独自デザインということや,サイズにしては重いといった欠点もあり(それこそがLogitechらしい訳ですが),セパレートタイプのスイッチやサイドボタンは悪くない分,少し残念な気もしていました.

間のうまい位置をつきながらMOBA向けとして登場したのがG303で,公式サイトにはTSM - Wildturtle(ex)Bjergsen,C9 - BallsといったMOBAプレーヤーの面々が登場しています.彼らこそが中心というわけではないと思いますが,クリックや握りやすさという点が非常に良く出来ているということを考えると,MOBAプロプレーヤーによる,MOBAゲーマーのためのマウスであることは疑いようがなく,MOBA向けのゲーミングマウスを考えたときに真っ先に検討すべき製品だと思います.

また,MOBA以外でも好評で,Twitchで配信されているFPSプレーヤーでも使用されている方がいらっしゃいますし,日本でもDetnatorの方がFPSシーンでの使用を想定した紹介動画を掲載されていたりもします.かぶせ持ちをせず,掴みやツマミ持ちをするのであればよく練られた形状と相まって,MOBAだけでなく日常での汎用としてもかなり使いやすいのではないでしょうか.

Cons

欠点らしい欠点が見当たらいのも特徴になると思いますが,G303ですと比較的高めの値段設定となってしまうことが少し残念な点でしょうか.中身の改良や,そもそもマーケティング上ターゲットを絞っていることから致し方ないことかなとも思いますが,造りそのものはG302と変わっておらず,値段からするとややチープに感じます.他にもバネを内蔵したクリックの耐久性は実際どのくらいのものなのかといった,若干の不安要素を抱えていることもマイナスと捉えることができなくもないと思います.

HORI EDGE 101 - Official

2つ目は新製品ながら,悪くないチョイスかなと考えているHORI EDGE 101です.コンシューマーゲームの分野で長年周辺機器をリリースしているHORIPCゲーミングに参入,まして海外メーカーが多い中で国産メーカーが,ということもあり各所で話題になっていたように思います.

  HORI EDGE 101 - 触る機会があったので軽くレビュー

Review

「明らかに違う」と言い切れるのは押下感で,固すぎず柔らかすぎずという,いい塩梅ながら,これまでのマウスとは異なる,オリジナリティのあるクリック感になっている。もちろん,クリック感はスイッチだけでなく,筐体側の設計にもよるので,これがスイッチの効果とは断言できないが,一度体験してみる価値はある押下感にはなっているといえるだろう。
from 4gamer
左右のボタンは独自開発のマイクロスイッチを採用。オンストローク0.18mmとうたっているだけあって、クリックによるボタンの動き(へこみ)はほんの僅か。しかしクリック感はしっかりあり、触れただけでクリックしてしまうほど軽いわけではない。高速入力を意識した設計なのがよくわかる。
from GameWatch

Pros

店頭でのファーストインプレッションでも書きましたが,独自スイッチ採用ということでメインボタンは非常の操作しやすい,というより軽く浅いので細かく連打しやすいのがMOBAでは悪くないかなと考えています.サイズはよくエグれたSensei,Rivalの左右対称モデルと言った感じで,日本人でも持ちやすい方だとと思います.何故かデフォルトで装着されている25g程度の錘ですが,こちらも外してしまえば一般的なマウスの重さに収まってきますから,MOBAで使って腱鞘炎になるということもない筈です.

サイドボタンが計6つあるのもMOBA的にはありがたいところで,全て使うかは別としても多いに越したことはないのかなという感じで,汎用性にもつながりますね.独自スイッチ,独自コーティングなど多くの部分で”Original”さをアピールしていますが,世界展開を視野に入れているという前提があることから,非常に手堅い造りになっていますので,そういう意味で汎用性も高く,普段使いでも利用できる点は評価できるのではないでしょうか.

Cons

個人的には好印象だったサイドリアボタンですが,やはり誤爆が気になるとのことで,この点が余計,ないしは握った時に少し気になるそうです.このボタンが出っ張っているために握りにくくなってしまっているというのは残念ですね.またマウスソールも”Original”ということで最近見かけなかった金属製ソールが採用されていますが,こちらの耐久性が気になるところではあります(交換すればいいという話ではありますが).やはりHORIといえど初めてのPCゲーミングデバイスということもありますから,その点が不安要素になってくる可能性があります.つまりまだ人柱の段階を出ていないところという感じでしょうか.

MOBAにも適するであろうマウス5選

2選はMOBAをコアとして遊ぶユーザーに向けたチョイスでしたが,こちらではMOBAだけでなく広範にわたってPCゲームを遊ぶ際に使えそうなものを見ていきたいと思います.

Razer DeathAdder - Official


Razer製品としてはDAは外せないように思います.アジア圏のプロプレイヤーの利用率も高く,MOBAに限らず最も広いジャンルで利用されているマウスなのではないでしょうか.私自身DeathAdder ChromaでLoLを遊んでましたが,掴み持ちな私からすると非常に扱いやすかったように思います.

Review

ボタンについて続けると,左右のメインボタンはDeathAdder 2013のほうがDeathAdder 3500よりもクリック感が軽くなった印象だ。また,DeathAdder 3500では左右メインボタンが初期位置よりも上方向に余分な可動範囲があり,ブカブカした感覚になることもあったのだが,DeathAdder 2013ではこの問題が解消している。おそらくボタンの支持構造なり素材なりにテコ入れがあったのだと思われるが,ここは大変よい方向に進んだと述べていい。
from 4gamer

Pros

長年IE3.0クローンとして販売されてきたDAだからこその洗練された形状,2013,Chromaモデルではコーティングやサイドのラバーなど細かな変更が加えられ,一層安定しています.どんな持ち方でも難なく操作できるという点や,先端でややせり上がるというDA独特な一体型のメインボタンにより連打もしやすいという点など,MOBAに使うにしても悪くない部分が多いのではないでしょうか.どのような持ち方でもフットする点,サイドボタンも押しやすく誤爆をし辛いという点,短めのリフトオフだという点もMOBAでは悪く無いと思います.Faker先生も3200DPIで使用していますしスペック的にはより高解像度の値までいけますから,この程度まで難なく追従できるセンサー性能も兼ね備えているというのは大きいでしょう.

IE3.0クローンにおいてどのマウスでも言えることではあると思いますが,非常に汎用性が高く,他のジャンルでも問題なく遊べるというのは迷った時のひと押しに繋がるはずです.Razerの主軸ながらコラボモデルなども多く,色々と選択肢があるのもいいですよね.値段がこなれていて手を出しやすいんのもGood.

Cons

これはRazer製品に共通すると思いますが,人によっては無駄機能が多いというところが欠点になるかもしれません.Chromaのライティング,10,000以上のDPI等は不要といえば不要です.またSynapseも使いやすいとはいえず,その点ではLogitechに劣るかなという気がしています.IE3.0クローンのためサイズ感が近いという点も人を選ぶ傾向にあり,上記2機種に比べるとやや大きいため日本人からすると少し”bulky”に感じる可能性もあります.

Mamba

新しくなったMambaは今も使用していますが,MOBAFPSも遊べていますから一応書いておきます.

  遂にキタッ Razer Mamba Chroma 2015とTournament Edition レビュー等まとめ

  Razer Mamba Chroma 2015を予約しました

  Razer Mamba Chroma 2015が到着したのでレビュー (箱を)

  Razer Mamba Chroma 2015 (2016)を2週間ほど使ったのでレビュー

SteelSeries Sensei RAW - Official


EU圏でのシェアが高いSteelSeriesからはSenseiがいいのかなという気がします.SteelSeriesKinzuKanaを始めとして左右対称モデル - IMOクローンに関しては定評があります.

Review

押下する機会が最も多い左右メインボタンは,押し込むときに多少の硬さを感じるものの,ゲームプレイに負の影響を及ぼすほどではない。クリック音が大きめで,スイッチがオン/オフされる様子を聞き取りやすいので,いわゆるタップ撃ちのリズムをクリック音で調整しやすい。
from 4gamer

Pros

以前Xaiを使っていたことがあったのですが,その後継となるSensei Rawも一時期使っていました.SteelSeriesのハイエンドシリーズとなるため,ボタン数やデザインもよく練られています.IE3.0クローンのような,ある意味で持ち方を強制される形ではなく,左右対称のためどのような持ち方でもokかつ,両サイドボタンを使いやすいのは利点になると思います.そして何よりも非常に軽いため,特につまみ持ちの方にはおすすめできるマウスです.センサー性能も必要十分な値ですから,使用にあたって困ることもないと思います.

Senseiはコーティングの剥がれやセンサー不良など聞かれますし,高額な値段と相まってとてもおすすめできるモデルではないのですが,Sensei Rawは値段も抑えられており,軽量かつ目立った不良も感じられないということからオススメできるモデルとなります.

Cons

SteelSeriesは特にセンサー周りの不具合が多く,Kanaでのスキッピングなど評判は悪いほうだと思います.対応DPI的には十分だと思いますが,高DPIで扱うのは賢明ではなく,改善しつつあるRawといえどまだまだ不安に感じます.かつては設定ソフトウェアのSteelSeries Engineもクラッシュ報告が多く,Synapseと同様に安定していないイメージが有ります.

Models

手に馴染むのであれば,ワイヤレスモデル,コーティングも光沢ないしはラバータッチのものから選択することもできます.長年Fnaticのスポンサーとなっていたことから,Fnaticモデルも有りました.

SteelSeries Rival 300 - Official


EUシェアの高いSteelSeriesにはSensei以外にもRivalがあります.左右対称モデルのSenseiだけでなくRivalも結局のところIE3.0クローンとして悪くないのかなと思います.クリックも軽く,MOBA向けなのかなと.

Review

Soelberg氏は「ボタンをセパレートにすると,指をマウスの手前側に配置するような握り方ができなくなるため,ワンピース型にした」と述べていたが,実際,右の写真で青色を重ねたとおり,打点の広さ(=左右メインボタンのクリックが有効に使える範囲はかなり広い。スクロールホイール手前側のボタン,その手前ギリギリのところくらいまではまったく問題なくクリックできるという理解でいいだろう。
from 4gamer
マウスの高さが先述した通り高めに作られているので、かぶせ持ちのクリックがオススメになります。次にクリック感になるのですが、今までの経験したマウスの中では軽めになります。なので無意識に近い状態での素早いAIMから敵に発砲するまでの時間短縮に繋がります。
from DETONATOR

Pros

SteelSeries渾身の一品として握りやすさもよく,クリックも軽いということで発売当初から好評だったマウスです.それだけにMOBA用途にも十分使えると思います.オフィス用のエルゴノミクスマウスとしてリリースされていたIE3.0のクローンですから,DAと同様に普段使いでも十分使いやすいのは間違いなく,握りやすい方を利用すればいいのではないでしょうか.

Cons

とにかくSteelSeriesはセンサーです.v2やv3などとリネームしつつ不具合を修正して行くケースが多いですが,毎度毎度致命的なセンサー問題を抱えていることは多いです.マウスのデザインやスイッチといった部分は好評なだけに残念なところではあります.とはいえ最近のRivalではそういった話も聞きませんので,評価を変えてもいいかもしれないですね.

Models

DOTA2モデルも有りMOBAを意識している,というかMOBAでも使えるという証明になるのではないかと思います(コラボするだけならなんとでもなるという見方もありますが).Fnaticのスポンサーでもあり,実際LoLのプロシーンでもRivalはかなり見かけました.Rival 100はちょっと別物になってきそうではあるので,敢えてここでは取り上げません.

Logitech G502 - Official


G303は小型のため日本人向きかなという気がしているのですが,なかなか手になじまず重めのマウスが欲しい場合G502が選択肢として浮上してくると思います.

Review

左右メインボタンは,いわゆるセパレートタイプで,右のほうが本体奥側(=前方側)へせり出している。また,左だけ凹んでいるが,これはホームポジションを低い位置に用意することで,左メインボタン脇で比較的大きめの存在感を見せている[G7][G8]ボタンを“誤爆”させないような配慮ではなかろうか。いずれにせよ,G500sでは両方とも丸みを帯びていたので,ここは大きな変更点だといえる。
from 4gamer

Pros

SteelSeriesがデザインで攻め,センサーが劣る一方でLogitechの最大の売りはセンサーではないかなと思います.個人的にはG500(sになる前)を使っていた時の,重くて長いリフトオフディスタンスという負のイメージが強かったのですが,e-Sports Square AKIBAで何度か遊んだ感じから最近のマウスはどれもリフトオフが短く,上記4gamerのレビューでも触れられていますがキャリブレーションの効果が絶大なのではないかなと考えています.トラッキングも違和感を感じず,滑らかに動いてくれるというのがG502の第一印象です.

またセパレートかつ,右クリック側が膨らんでいるというデザインのメインボタンは軽く,連打もしやすいのでMOBAにも使えるのではないかと思います.ハイセンシ設定の運用で,ローセンシほどぶん回さない,リフトオフしないというのであれば,この重さもプラスに働くのではないかと思います.キャリブレーションのおかげでマウスパッドとの相性問題が出にくく,好みの滑りを手に入れやすいというのも有り難いですね.専用ソフトウェアであるLogitech Gaming Softwareの完成度も高く非常に安定しているため,設定を変更しやすい点もGoodだと思います.ボタン数が多いため,他のゲームを遊ぶ際や普段使いでもマクロを導入することができたりと,汎用性という点からも悪く無いといえるのではないでしょうか.

Cons

Logitechは長年PC周辺機器メーカーとしてマウスをリリースしていたこともあり,立場上競合していたMicrosoftのIE3.0のクローンを 作ることができなかったという点が未だに枷となっている気がします.Logitechの大型マウスはどれも”尖った”デザインのものが多いため人を選ぶという点,汎用性という観点からこの重さは如何なものかという点が欠点になってくると思います.デフォルトでも十分重いと思いますが,あまつさえ更に重くすることができるのだとか...

Corsair Raptor M45 - Official

from YouTube

ひとつ小型マウスを見ていくことにします.
意外と海外での評価が高く,SKT T1の面々も長年使っていたCorsair Raptor M45です.

Review

前段で触れたとおり,Sniper Buttonの排除によって,左サイドで親指を置く場所の自由度が上がったわけだが,これによって,どの持ち方をしても,違和感を覚えることはなくなった。また,本体が軽量化を果たしたことで,「この持ち方だと持ち上げたときにマウスがズリ落ちる」という心配も,ほぼ無用になっている。
from 4gamer
まずは、その外観から見ていこう。ボディカラーはブラックで、手になじむエルゴノミクス形状となっており、手をのせたときの感触もさらっとしており心地よい。サイズも一般的な日本人男性の手にちょうどいい大きさだ。
from ASCII

Pros

PCパーツメーカーがゲーミングデバイスを作ると,Thermaltakeの製品群のような”色物”になりがちなイメージですが,M45はかなり好評のようで,小型マウスとしては悪くないのではないかと.作りもしっかりしており,値段相応の完成度のように感じます.小型マウスのため,軽量ですから汎用性も高いですね.先代となるM60は強くFPSを意識したマウスでしたが,クリックも重いと感じるほどではないため,MOBAでも十分使っていけるように考えています.ホイール下という位置ではあるものの, ボタン数も7ボタンと過不足ないのではないでしょうか.

Cons

店頭で触った感じがLogitechのG9xに近いイメージを抱いていたのですが,この手のマウスは元々大型マウスの後部を削ったような印象があり,少し幅広に感じます.そういった意味で,小型が故に手に馴染むなじまないという問題が出てくる可能性はあります.

MOBAイけるんじゃないかと思うマウス3選

最後にちょっと気になるマウスたちを覚書程度にまとめておきます.近いうちに握ってみたいなとは思いますが,果たして.
ざっくりとまとめていきます.

Razer Naga Hex - Official

DAをベースとしたHexですが,上で書いたMOBAに最も適するであろう2選の部分で触れなかったマウスです.DA譲りのクリックの軽さやMOBAを意識したサイドボタンなどは魅力的に映るのですが,発売以来更新が行われておらず,今後どうなっていくのか不透明なためこちらに含めることにしました.

Review

本体右側面には,Razer Nagaファミリー共通仕様でもある特徴的な段差がある。薬指は側板部の傾斜に,小指はマウスその外に用意された,ほぼ垂直になっているところへそれぞれ自然に置けるような構造だ。本体右サイドはかなり膨らんでおり,そこに生じている傾斜部分に薬指を置くことが想定されている。小指はそのさらに外,接地面に対してほぼ垂直な側面を脇から支えるような感じ。
from 4gamer

Impression

DAベースなのが悪くなさそうな感じがしていますが,右側面はNagaなりの形状なため,そこら辺で印象が変わってくるかもしれませんね.私自身Naga Epicを使用していた経験がありますが,確かに握りづらさ,窮屈さが無いわけではなく,その点については事前に握ってみるなどのチェックが必要かもしれません.MOBA向けのマウスということではありますが,少し扱いづらさを感じますね.

ZOWIE GEAR EC2-A - Official


初代EC2からすると3年は使っていたマウス.

Review

EC1 eVo CLとEC2 eVo CLのどちらが合うかは,一にも二にも手の大きさ次第という結果になった。個人的にはEC1 eVo CLのかぶせ持ちがベストで,指にほとんど負担をかけることなく自然に持てたが,手の小さい人だと,まったく違った印象になるのではなかろうか。ZOWIE GEARは,だからこそ微妙にサイズの異なるマウスを用意しているわけで,ここは店頭で手に取るなどして,「自分にはどちらが合うのか」をじっくり吟味してほしいところである。
from 4gamer

Impression

EC2から乗り換えた理由がクリックの硬さでしたが,今回BenQ傘下になりオムロン製のスイッチへと変更になったため,その辺が気になるところです.ZOWIEの精神的にはそこまでフィーリングを変えてはこないと思いますが,FK等のレビューを見るにそこまで問題にならなさそうではあります.EC2の握りやすさはIE3.0クローンの中でも随一でしたし特に小さいサイズのEC2は日本人向けなのではないかなと思います.DAやRivalなどが大きすぎるIE3.0クローンと感じるのであれば選択肢として大いにありだと思います.

Mionix Castor - Official


個人的に気になっているメーカー.

Review

このマウスの一番のウリが様々な持ち方に対応できるという形状です。いわゆる「つまみ」「つかみ」「かぶせ」持ちなどあらゆる個々人のマウスの持ち方に対応する、と謳われています。(※エルゴノミックな感じなので右手用にはなりますが。)
from Tsukumo

Impression

国内発売記事をちらりと見かけた時に,形状やサイズが意外とMOBAに向いてそうな気がしていたのですが,実際どうなんでしょうかね.一にも二にもMOBAの場合クリックの軽さが重要になってきてしまいますが.

まとめ

長くなってしまいましたが,処方箋的に.

考えるのが面倒な人

MOBAしか遊ばないので,一番向いているのが欲しいという場合はLogitech G303でいいでしょう.

FPSも遊ぶ人

正直FPSを遊ぶ人であればそこそこ自分にあったマウスを選べそうですが,汎用性を考えるとSteelSeries Rival,Razer DeathAdder,ZOWIE EC2-Aかなと思います.ここでもLogitech G303を候補に入れられます.ZOWIEは取扱店が少なく,握る機会があまりないかもしれませんが,その場合はLogitech G502を候補に入れればいいかと.

Faker狂信者

Razer DeathAdder一択.実際当たり障りないチョイスとしてDAは悪くないと思います.

結局のところ

今回のまとめのコンセプトとして値段を統一し,6000-7000円程度の”典型的な”ゲーミングマウスの価格帯にしたかったというものがあります.値段度外視や,値段の割に,というのは今回は回避しています.そのため若干”当たり障りない”チョイスが目立つと思いますが, デバイススキーでもない限り,安いマウスを怖いもの見たさで買ってみたりとかそういうこともし辛い,勧めづらいということがあります.初めてゲーミングマウスを検討するのであればこの価格帯から手を付けてみるほうが,各メーカーの個性も感じられ,造りもしっかりしていますから色々と安全という気がしています.とはいえ,あくまで主観の混じったまとめですし,まずは店頭で色々と握ってみることをオススメします.

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