FF14でRazer Naga Epicを使用していき,実際の使用感が旧Epicとどう変わったのかを見ていきます
前回は主に外見上の違いを確認していきましたが,今回は実際の使用感を含めレビューをまとめていきたいと思います.使用感は普段使い(ブラウジング),FPS,FF14で利用した時に実際どうなの,旧Eipcとの違いは?といった点を中心に見ていきます.
まずはブラウジングなど普通のPC操作に使えるか,という点.これはあまり推奨できないと思っています.このマウスのボタン数は,通常用途では過剰量であると考えているからです.ブラウジングではせいぜい進む戻る,コピーカットくらいでしょうから,それならサイド2ボタンでチルトホイールのあるものを選択すればいいと思います.わざわざここまで重くて大きいマウスをこんな値段出して買う必要はありません.またChromaでは重さがあるため,旧Epicに比べても通常用途には向かなくなったなぁという感じがしています.
ただし,これはNagaが登場したときから言われていたことですが,ショートカットの多いソフトウェア,例えばPhotoshop,CADソフトなどではこのボタン数は大きな魅力となると思いますし,期待に応えるだけのポテンシャルはあると思いますが,それぞれのソフトには競合の専用設計されたハードが多数あるのでわざわざNagaを使う必要はどうかなという気もします.
メインとなるゲーム用途ではどうなのか,という点ですが,これはゲーミングマウスの例に漏れず使う人の手によるとしか言えません.特に日本人はZowieのEC2が好まれたケースもあったように,小ぶりなマウスが好まれる事が少なく無いと思います.そういった時に旧Epicのサイドパネル変更機能は非常にありがたかったと言えますが,私としてはChromaのサイズは特に問題なく移行できた気がします.
私は旧Epic使用時は一番小さいサイドパネルでつまみ持ちっぽく握っていましたが,Chromaでは右サイドパネルの影響からやや被せ持ちに近いつまみ持ちで握っています.サイド部の先端が急激にえぐれているため,被せほど薬指を伸ばすことなくつまむことができています.また右サイドはラバーのような素材(最近のRazer製品で多用されるボツボツ)でコーティングされているため重さはそこまで感じません.とはいえ旧Epicとは明確な違いがあるため,低いセンシでぶん回す人には余り向かないかな,という気もします.
このマウスのキーとも言えるサイド12ボタンですが,この使用感は旧Epicとそこまで変わりません.前回も書いたようにスイッチが変更されカチカチとしたクリック感のあるものとなっており,青軸のような音がします(あれほど大きくないですが). 旧Epicはコリコリ?ポコポコ?とした甘めのクリック感でイマイチ押下のタイミングがわかない時もあったのでこれは個人的には有難い変更だと思います.ボタン形状も大幅に変わっているので,サイドボタンの使い勝手は旧Epicよりも向上したと思います.
メインボタンは軽くて押しやすい,これ以上でもこれ以下でもないと思います.設計コストの問題なんだと思うのですが,DeathAdder系の形状をした旧Epic,Taipan系の形をしたChroma,といったところで,どちらもイイ.ここは好みの問題かなと思います.
チルトホイールは本当に便利です.やはりボタンは沢山あるに越したことはなく,ホイール手前の2ボタンの機能をチルトホイールへ移行してもいいと思いますし,新たに機能を割り振ってもいいと思います.synapseから自由に設定できます.
MMORPG,主にFF14ですがこちらも問題なく旧Epicから移行出来ました.synapseに関しては後ほど触れますが,個人的にはChromaの方がしっくりきます.重みがあることやサイドボタン,かぶせ持ち気味なデザインを考えると,あまりリフトオフせずにハイセンシで遊ぶMMORPG向きかな,と思ってます.片手を手放しててもある程度のことができるのは多ボタンマウスならでは,特にRPGとの相性は抜群で,このための購入であってもオススメすることができます.
FF14はプロデューサーの意向でパッドでも遊べるようになっていますが,グラウンドターゲットのものはいくつかあるのでマウスを利用している人も多いと思います.またキーボードを利用したところでせいぜい数字の1-5,6程度,それより右側がホットバー的に無駄になりがちですから,それらの部分を利用するためにも多ボタンマウスを使うのは悪くない選択だと思います.
旧EpicとChromaでサイドパネルをとるかボタン数を取るかは人によると思いますが,安定しないsynapseも考えると新製品のほうが長く使えそうではあります.Chromaはサイドパネルの選択肢が無くなり手に合うか心配ではありましたが,結局使い始めてみるとそこまで困らなかったなという感じがしています.前回の投稿で,結構重いと書いていましたが,逆にこれくらいの重さの方が滑り出しとストッピングという点からハイセンシで細かい操作がしやすく,それを踏まえたサイドパネルのデザインなんだと考えています.
最近遊びはじめたMOBA,LoLですがこちらも私はハイセンシ気味の設定にしています.というか画面端にカーソルをカツカツぶつけるカメラ移動を利用するのなら,必然的にハイセンシになるんじゃないかと思うのですが, そういう時にケーブルストレスなく移動できるのは結構楽だなぁと思いました.ワイヤレスというとチエンガーと考えがちですが,そこまで困るほど遅延は感じません.サイドボタンにping送信を割り当てたり誤爆問題の起こりやすいT,Yキーを割り当ててもいいと思います.こちらも通常の5ボタンマウスよりは圧倒的にボタン数が多い事を活かせると思います.
逆にFPSには向かない,というかこれだけボタンがあって得するのはARMAくらいしか思いつかない...ワイヤレスなマウスが欲しく,Taipan系の形がいいというニーズに対しては満たせないこともないと思いますが,オススメはしません.流石に重すぎますし,誤爆しにくくなったとはいえサイドボタン付近に親指を添えているという点から,FPS的には持ちづらい,扱いにくい感じがしています.何も割り当てないのなら話は別だと思いますが,それなら...といったところ.
他にこのマウスを使ってゲームを遊んでいないのでこれ以上はなんとも言えないですが,標準的な手のサイズであればゲーム目的に問題なく使えると思います.絵かきの皆様や,モデリングだけをしたい人,FPSゲーマーの人には他の選択肢も多いという点からあまりオススメはできませんが,もしそれらの傍らMMORPGを遊ぶというのであれば広く使えるという意味からもオススメします.
ここまでで全般的なレビューを区切り,具体的にどう設定してどう使っているかに入ります.Chromaを使いFF14を遊ぶための設定編,といったところです.
開封の儀を執り行った当日からFF14でID行ったりしていたわけですが,ちょっと感動してしまった,感心した点がsynapseです.RazerSynapseは安定しないし,なんだかよくわからないけれどやたら再起動を要求してくるしっていうので,ハード屋らしいソフトウェアというイメージをもっていて,正直他のメーカーに比べても劣っていると思います.で,旧Nagaを利用開始した時はその使いづらいソフトウェアを必死にポチポチしながら,FF14を遊ぶべく半日かけて設定を落とし込んだわけです.
今回もまた半日かけないとなー,と新しいデバイスを手に入れたにもかかわらず鬱になっていたのですが,synapseを見ていたら旧Epicと設定を共有することができるではないか!と.初めてsynapseのCloudをありがたくなった瞬間でした.ということで,RazerのNagaシリーズを持っている人は,そのままプロファイルを共有することができます.
Synapseを開き,対象デバイスを選択後,マウス,カスタマイズタブに移動すればプロファイル選択メニューがあるためその下の…を選びます.
恐らく全角の幅が原因だと思うのですが,私の環境ではそれぞれの選択が"コピー""イン...""エク..."となってしまっていました.それぞれクリックすれば分かりますが,それぞれインポートとエクスポートとなります.今回は既に作ってあるプロファイルを持ち込みたいので,"イン..."を選択します.すると次のダイアログが出てきます.
既にプロファイルが作成されている場合,"デバイスから:"を選択後,使用していたデバイスを選べばプロファイルをインポートできます.Naga Epicでは底面物理スイッチで通常の数字入力とnumモードを選べましたが,Chromaではそのような機能はありません.私は通常の数字入力,123...とかかれたスイッチを利用しており,そのプロファイルは問題なくインポートすることが出来ました.Chromaでは任意のボタンを押すことでマッピングの変更も行うことができるため,そのような機能は省かれたのだと思いますが,何れにしても123...とnumモードどちらのマッピングも利用していた場合,どうなるかは分かりません.
初めてNagaシリーズを利用する場合,この処理は必要ありませんが,今現在別のNagaを利用しており,Chromaにも興味をお持ちの場合簡単に移行できるというのは魅力になりうると思います.
次にFF14のHUDレイアウトですが,視認性等も考慮して以下のように並べています.
まずはブラウジングなど普通のPC操作に使えるか,という点.これはあまり推奨できないと思っています.このマウスのボタン数は,通常用途では過剰量であると考えているからです.ブラウジングではせいぜい進む戻る,コピーカットくらいでしょうから,それならサイド2ボタンでチルトホイールのあるものを選択すればいいと思います.わざわざここまで重くて大きいマウスをこんな値段出して買う必要はありません.またChromaでは重さがあるため,旧Epicに比べても通常用途には向かなくなったなぁという感じがしています.
ただし,これはNagaが登場したときから言われていたことですが,ショートカットの多いソフトウェア,例えばPhotoshop,CADソフトなどではこのボタン数は大きな魅力となると思いますし,期待に応えるだけのポテンシャルはあると思いますが,それぞれのソフトには競合の専用設計されたハードが多数あるのでわざわざNagaを使う必要はどうかなという気もします.
メインとなるゲーム用途ではどうなのか,という点ですが,これはゲーミングマウスの例に漏れず使う人の手によるとしか言えません.特に日本人はZowieのEC2が好まれたケースもあったように,小ぶりなマウスが好まれる事が少なく無いと思います.そういった時に旧Epicのサイドパネル変更機能は非常にありがたかったと言えますが,私としてはChromaのサイズは特に問題なく移行できた気がします.
私は旧Epic使用時は一番小さいサイドパネルでつまみ持ちっぽく握っていましたが,Chromaでは右サイドパネルの影響からやや被せ持ちに近いつまみ持ちで握っています.サイド部の先端が急激にえぐれているため,被せほど薬指を伸ばすことなくつまむことができています.また右サイドはラバーのような素材(最近のRazer製品で多用されるボツボツ)でコーティングされているため重さはそこまで感じません.とはいえ旧Epicとは明確な違いがあるため,低いセンシでぶん回す人には余り向かないかな,という気もします.
このマウスのキーとも言えるサイド12ボタンですが,この使用感は旧Epicとそこまで変わりません.前回も書いたようにスイッチが変更されカチカチとしたクリック感のあるものとなっており,青軸のような音がします(あれほど大きくないですが). 旧Epicはコリコリ?ポコポコ?とした甘めのクリック感でイマイチ押下のタイミングがわかない時もあったのでこれは個人的には有難い変更だと思います.ボタン形状も大幅に変わっているので,サイドボタンの使い勝手は旧Epicよりも向上したと思います.
メインボタンは軽くて押しやすい,これ以上でもこれ以下でもないと思います.設計コストの問題なんだと思うのですが,DeathAdder系の形状をした旧Epic,Taipan系の形をしたChroma,といったところで,どちらもイイ.ここは好みの問題かなと思います.
チルトホイールは本当に便利です.やはりボタンは沢山あるに越したことはなく,ホイール手前の2ボタンの機能をチルトホイールへ移行してもいいと思いますし,新たに機能を割り振ってもいいと思います.synapseから自由に設定できます.
MMORPG,主にFF14ですがこちらも問題なく旧Epicから移行出来ました.synapseに関しては後ほど触れますが,個人的にはChromaの方がしっくりきます.重みがあることやサイドボタン,かぶせ持ち気味なデザインを考えると,あまりリフトオフせずにハイセンシで遊ぶMMORPG向きかな,と思ってます.片手を手放しててもある程度のことができるのは多ボタンマウスならでは,特にRPGとの相性は抜群で,このための購入であってもオススメすることができます.
FF14はプロデューサーの意向でパッドでも遊べるようになっていますが,グラウンドターゲットのものはいくつかあるのでマウスを利用している人も多いと思います.またキーボードを利用したところでせいぜい数字の1-5,6程度,それより右側がホットバー的に無駄になりがちですから,それらの部分を利用するためにも多ボタンマウスを使うのは悪くない選択だと思います.
旧EpicとChromaでサイドパネルをとるかボタン数を取るかは人によると思いますが,安定しないsynapseも考えると新製品のほうが長く使えそうではあります.Chromaはサイドパネルの選択肢が無くなり手に合うか心配ではありましたが,結局使い始めてみるとそこまで困らなかったなという感じがしています.前回の投稿で,結構重いと書いていましたが,逆にこれくらいの重さの方が滑り出しとストッピングという点からハイセンシで細かい操作がしやすく,それを踏まえたサイドパネルのデザインなんだと考えています.
最近遊びはじめたMOBA,LoLですがこちらも私はハイセンシ気味の設定にしています.というか画面端にカーソルをカツカツぶつけるカメラ移動を利用するのなら,必然的にハイセンシになるんじゃないかと思うのですが, そういう時にケーブルストレスなく移動できるのは結構楽だなぁと思いました.ワイヤレスというとチエンガーと考えがちですが,そこまで困るほど遅延は感じません.サイドボタンにping送信を割り当てたり誤爆問題の起こりやすいT,Yキーを割り当ててもいいと思います.こちらも通常の5ボタンマウスよりは圧倒的にボタン数が多い事を活かせると思います.
逆にFPSには向かない,というかこれだけボタンがあって得するのはARMAくらいしか思いつかない...ワイヤレスなマウスが欲しく,Taipan系の形がいいというニーズに対しては満たせないこともないと思いますが,オススメはしません.流石に重すぎますし,誤爆しにくくなったとはいえサイドボタン付近に親指を添えているという点から,FPS的には持ちづらい,扱いにくい感じがしています.何も割り当てないのなら話は別だと思いますが,それなら...といったところ.
他にこのマウスを使ってゲームを遊んでいないのでこれ以上はなんとも言えないですが,標準的な手のサイズであればゲーム目的に問題なく使えると思います.絵かきの皆様や,モデリングだけをしたい人,FPSゲーマーの人には他の選択肢も多いという点からあまりオススメはできませんが,もしそれらの傍らMMORPGを遊ぶというのであれば広く使えるという意味からもオススメします.
ここまでで全般的なレビューを区切り,具体的にどう設定してどう使っているかに入ります.Chromaを使いFF14を遊ぶための設定編,といったところです.
開封の儀を執り行った当日からFF14でID行ったりしていたわけですが,ちょっと感動してしまった,感心した点がsynapseです.RazerSynapseは安定しないし,なんだかよくわからないけれどやたら再起動を要求してくるしっていうので,ハード屋らしいソフトウェアというイメージをもっていて,正直他のメーカーに比べても劣っていると思います.で,旧Nagaを利用開始した時はその使いづらいソフトウェアを必死にポチポチしながら,FF14を遊ぶべく半日かけて設定を落とし込んだわけです.
今回もまた半日かけないとなー,と新しいデバイスを手に入れたにもかかわらず鬱になっていたのですが,synapseを見ていたら旧Epicと設定を共有することができるではないか!と.初めてsynapseのCloudをありがたくなった瞬間でした.ということで,RazerのNagaシリーズを持っている人は,そのままプロファイルを共有することができます.
Synapseを開き,対象デバイスを選択後,マウス,カスタマイズタブに移動すればプロファイル選択メニューがあるためその下の…を選びます.
既にプロファイルが作成されている場合,"デバイスから:"を選択後,使用していたデバイスを選べばプロファイルをインポートできます.Naga Epicでは底面物理スイッチで通常の数字入力とnumモードを選べましたが,Chromaではそのような機能はありません.私は通常の数字入力,123...とかかれたスイッチを利用しており,そのプロファイルは問題なくインポートすることが出来ました.Chromaでは任意のボタンを押すことでマッピングの変更も行うことができるため,そのような機能は省かれたのだと思いますが,何れにしても123...とnumモードどちらのマッピングも利用していた場合,どうなるかは分かりません.
初めてNagaシリーズを利用する場合,この処理は必要ありませんが,今現在別のNagaを利用しており,Chromaにも興味をお持ちの場合簡単に移行できるというのは魅力になりうると思います.
次にFF14のHUDレイアウトですが,視認性等も考慮して以下のように並べています.
ホットバーの横タイプを4段に並べ,それを左手キーボードで操作する分で5列,右手Nagaで操作する分に3列 x 2として設定していきます.Shift+の部分は別のキーに切り替えても構わないと思いますが,とっさに使うものをホットバーにセットするのであればできるだけ押しやすいキーにセットした方がいいです.Nagaの設定は次のようになっています.
FF14のデフォルトで何もバインドされていないもの(うろ覚え)を選んでいますが,被った場合は調節が必要となります.また1-5など左手で操作するキーは設定しないようにします.キーボードの押しやすさや配列の問題で上記のShiftキーとCtrlキーを入れ替えてもいいと思います.このキーバインドを見つつFF14ではホットバー1-4のバインドを次のように設定します.
ここは好みの問題になってきますが,このバインドを設定してからホットバー上で配置を入れ替えたほうが精神衛生上楽です.またお気づきの方も多いと思いますが,基本的にAltは使いません.これは私の都合でこうなっている,というか旧Epic時代の名残で,Alt + Shiftが言語の変更に割り当てられており,これが原因でNagaのボタン配列が乱れることが多々あったためです.Alt + ShiftはBF3,4でコンソールから脱するためにどうしても使わねばならないので,その誤爆を避けるためにもこういった配置となっています.
後はチルトホイールやホイール手前の2ボタンですが,こちらは歩行の切り替えとMAP,Menu,アイテムメニューに割り当てています.
以上になります.ざっとひと通りの紹介はできた気がします.これで快適なエオルゼアライフを送って頂けるようになるハズ.多ボタンマウスで手数を多くすればDPSも向上し,あるいは...頑張っていきましょう.