長年PC向けオーディオパーツメーカーとして君臨し続けているCreativeですが,近年PC内部パーツとしてのサウンドカードは外付けのDACなどに居場所を奪われている様子で,新たな施策が求められていました.最近になってDAC兼ポータブルヘッドホンアンプとしてE1,E3,E5をリリー...
長年PC向けオーディオパーツメーカーとして君臨し続けているCreativeですが,近年PC内部パーツとしてのサウンドカードは外付けのDACなどに居場所を奪われている様子で,新たな施策が求められていました.最近になってDAC兼ポータブルヘッドホンアンプとしてE1,E3,E5をリリースしていますが,市場にありとあらゆる機種が出尽くした後だったように見受けられ,如何せん対応が遅れたように見えます.一方で,依然としてPC向けのオーディオは成長を続けており,デジタルアンプなど小型のオーディオ機器の需要は伸びている最中です.そして今回CreativeはSound Blaster Xシリーズの最上位機種としてX7を国内発売することとなりました.
最大24bit/192kHzハイレゾ対応、パッシブスピーカー用アンプも内蔵
ハイグレードコンポーネントを採用、多彩な機能も搭載
全ての音に極上のサウンドを実現
USB DACとして、単体で動作するマルチ接続のオーディオアンプとして利用できる
ウルトラハイエンドモデル Sound Blaster® X7
from Creative
海外では9月より情報を見かけていましたが,国内でも発売されるようです.詳しい仕様はリンク元に詳しいですが,主な仕様をみていくと,最大24bit/192kHz対応(俗に言うハイレゾ対応),USB,角型光デジタル,RCA,Bluetooth4.1の入力を備えているそうです.この手のPC向けDACではRCAの入力を省いているものや,USBのみであったりと入力を絞っている場合がありますが,様々な入力に対応するのは便利に使えそうです.Windows,Macのどちらでも動作し,ASIOも対応するようです.入力をどのように切り替えるのかは謎ですが,複数機器の接続も対応していると思われます.
本体向かって左側にUSBホストポートが有り,そこからライトニングケーブルなどを接続することでiPhone等の機器も利用できるとしています.その点を踏まえると上記画像のようにPC等の左側に設置する前提で設計してあることになります.
5.1chサラウンドも対応するアンプ部はフロント2chが4Ωスピーカー利用時最大38W + 38W,8Ωスピーカー利用時最大27W + 27W,となり,海外では別売りする電源アダプターを利用すると8Ωスピーカー利用時最大50W + 50Wまで対応するそうです.このサイズでこの出力ならば,ブックシェルフのスピーカーならまずまず鳴らすことができそうですね.SPDIF利用時ではダイレクトアウト機能搭載で直接出力ができ,DACとしても使えるとのこと.また6.3mm,3.5mmどちらのジャックも備えており,3機器に同時に出力ができるようです.
底面よりオペアンプの交換にも対応し,初期より搭載されているのはSound Blaster X-Fi Titanium HDから利用されていたJRC 2114Dが2つ,LME49710が2つ搭載されています.
from PC World
その他詳細は公式より確認することができます.
見た目はどう見てもおにぎり...もとい新しいAlienwareのArea51を彷彿とさせる奇抜なデザインとなっています. こちらはヘッドホンスタンドとしての機能を持つために,イヤーパッド分のスペースを確保しつつ高さを抑える意図があったものと思われます.
Crystal Array Micを搭載し,ボイスチャット用途にも使えるとしており,大きなボリュームノブはミュートスイッチも兼ねています.PCオーディオはコンパクトさも重要視される事があり,国内でもCDサイズのデジタルアンプが発売されていますが,ゲーミングデバイスとして評価の高いSound Blasterシリーズの最新作としてサウンドカードではなくDAC兼アンプが発売されるというのは時代の変化を感じるところがありますね.