韓国に行ってきたのでその目線を含めつつ日本のesportsを少し考えてみます．
9番目のスポーツ
ふとファンの数ベースでものを考えたことがなかったなと思い，ちょっと調べてみました． |
| Estimated fan numbers of Sports, from topendsports |
However, this does not mean that these two billion consumers will actually watch or participate in esports. As the industry continues to cross into the mainstream, it must go beyond awareness and address the challenge of increasing its viewership. Overall, we forecast that the total esports audience will grow from 395 million this year to 580 million by 2021.このファン数というのはゴルフ，バスケと並ぶ数であることを踏まえると人気としてはかなり高い部類に入るのではないでしょうか．確かにサッカー，テニスなどのいわゆるメジャーなイメージのあるスポーツに比べるとまだまだな印象を受けますがそれでもファン数的には9位くらいには食い込めそうな雰囲気です．
ソーシャルゲームの人気が高い日本でPCゲームを中心としたesports市場が形成されづらい現状も理解できるものの，このランキングに並ぶスポーツの中でオリンピック競技にもなっているものも多いので，今後を少し期待してしまいます．一方で，各スポーツ同様それぞれの地域で人気に差があるのは当然ですが，ゲーム大国でもあった日本で（数値を信じると）ゴルフやバスケットボール並の人気が感じられないのは少し残念ですね．
韓国にて
先日訳あって韓国に行ってきました．その中で若者と話す機会がありesportsの話を少しだけできたのでメモがてら残しておきます．
お隣の国韓国．
羽田からの移動では2時間前後のフライトで大阪に新幹線で移動するのと変わらず．
韓国に行ったことのある人も少なくないかと思いますが，日本と同様にしっかりとした地下鉄網が張り巡らされていて，SuicaやPASMO的なT-Moneyを使って乗車します．
日本の昔の磁気カードもキャラクターものが少しあったような気がしますが，それ以上に思い切った絵柄のものが多いです．コンテンツの有効利用が上手いなぁと感じていて，日本のコンテンツビジネスは今一歩遅れているようにも感じます．世界的キャラクターを多数有しているのに，安売りを避けているのか慎重になりすぎている気もしますね．Suicaにしてもコラボしていない訳ではないのでしょうけれど，どれも限定だったりとかで条件が厳しいですよね．
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| 江南市内の飲食店にて．市内到るところでこういったポップを見かけられます． |
上の写真は単なる飲食店の前になぜか広告のキャラクターが置かれている，ましてエリアでコラボレーションしている訳でもなく，隣の店ではまた別のゲームのポップが置かれていたりします．こういったコンテンツをうまく使っているという点で，そもそも国民のゲームやキャラクターコンテンツに対する認知度，認識に差があるようにも感じました．
若者はみんなゲームをやってます．ネットカフェは安いし，コミュニケーションの場にもなっているので殆の人は知っています．TVにゲーム専門で放送しているチャンネルもあるので何かしらでesportsには触れています．韓国の若者に話を聞いたところではこんな感じで返答が返ってきました．結局，韓国でも一部若者のオタクを中心に盛り上がっているだけなのではないかなと思っていたのですが，ゴリゴリに唇を赤くした今風の若者でもそんな感じだったので浸透度は本当に高かったんだと感心しました．
ということで，こういったところが日本でイマイチesportsが盛り上がっていない理由なのかなと思っています．大会賞金の上限や各種規制も足かせになっている部分は大きいと思いますが，認知度が低く，一部コアファンが遊んでいるだけの状態で，マスを動かせていないところにハードルがありそうです．任天堂，SONYとゲーム業界を語る上では外せない存在がesportsにおいてもプライオリティを発揮してくれるよう，祈るばかりです．
